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食味判定システム「食味鑑定団」を発売
《サタケ》



 サタケ(佐竹利子代表)は、食味値(外観)、新鮮度(香りとして推定変換)、硬さと粘り(食感)の3項目を測定し、ご飯の食味をより人間の感覚に近づけて、総合的に判定・評価する食味判定システム「食味鑑定団」を10月1日に発売した。
 「食味鑑定団」は、「炊飯食味計:食味値(外観)を測定」、「シンセンサ(新鮮度判定装置):新鮮度(香りとして変換)を測定」「硬さ・粘り計:硬さと粘り(食感)を測定」の測定装置3台と、測定値を総合評価し食味鑑定値(※)を自動算出・表示する「食味鑑定用パソコン」1台で構成されたシステムで、総合的にご飯の食味を判定する。
 判定結果は、1.食味鑑定値、2.外観、3.硬さ、4.粘り、5.香りの5項目として算出・表示される。
 従来、ご飯の食味を判定する基準は、官能評価(人が実際に食べて評価する方法)または、炊飯食味計による測定結果によるものだった。しかし、官能評価では評価者(パネラー)の体調や嗜好により結果が変動し、炊飯食味計では官能評価と差が出る場合がある。 そのため、より官能評価に近づけるとともに、判定結果に一貫性と整合性を持たせるよう、炊飯食味計だけでなく複数の測定装置のデータを総合的に評価する食味判定システムを開発したものだ。
 「食味鑑定団」一式の標準小売価格は577万5000円(税込)で、主に精米工場や炊飯工場の品質管理用として、初年度20台の販売を計画している。
 ※食味鑑定値=炊飯食味計での光学的な外観評価に、シンセンサでの化学的な香りの評価、硬さ・粘り計での物理的な硬さと粘りの評価を加え、ご飯を総合評価したもので、従来の食味値よりも官能評価に近い数値となる。

食味判定システム「食味鑑定団」
食味判定システム「食味鑑定団」

(2007.10.17)



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