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平成20年度上期新商品を発表
《ヰセキ》



挨拶する蒲生社長
挨拶する蒲生社長
 井関農機(株)では、12月10日、茨城県つくばみらい市の同社中央研修所において、平成20年度上期新商品として、ヰセキコンバイン「フロンティアファイター」をはじめ、13品目30型式を発表した。
 発表会の冒頭、蒲生誠一郎社長は10月1日に社長に就任したことを述べ、「国内農機市場は低迷を続けているが、農政の一部見直しなどもあり、景気は底をうったものと考えている。<需要者に喜ばれる商品の開発>はヰセキの社是だが、ニーズに対応した商品を提供していく。海外では、中国での田植機の需要が膨らんでおり、中国向け田植機を開発した。また順調な欧州市場に対応した新型芝刈り機なども開発した」と語った。
 業界でもヰセキの技術力は高く評価されているが、特許査定率は全産業で3年連続日本一、農水分野では特許公開連続日本一であるという。そうしたことを踏まえ、発表会の締めくくりに清家泰雄営業本部長は「今回13品目30型式を発表したが、技術のヰセキの強みを活かし、国内のシェアアップに努めていきたい」と述べた。
 ◎ヰセキコンバイン「フロンティアファイター」HFG328〜HFG435の5型式。
 「フロンティアファイター」シリーズは、平成9年に高能率・高精度な本格3条刈として販売を開始。平成12年には、この3条刈を母体として刈取部を4条化したコンパクト全面4条刈もラインアップに加え、3・4条刈とも中核農家を中心に高い支持を得てきた。このたび基本装備の充実に加え、デザインを一新したHFGシリーズとして10年ぶりにモデルチェンジしたもの。

○主な特長

1.使い易さ・刈り易さを追求
・作業中に操作や確認の必要なスイッチ、メータ類を全てオペレータの前方に集中レイアウト。長時間作業でも快適に安定した作業ができる。 
・スムーズな旋回を実現する新操舵。『I-T.a.c.h(アイタッチ)』の採用で圃場性拡大(AT型)。パワーステアリングレバーの操作角度に応じて左・右のクローラの回転数を直進からブレーキ旋回まで、無段階制御する。常時駆動方式のアイタッチを搭載。湿田作業でも、オペレータの意のままのスムーズな旋回を実現した。さらに、HSTレバーに装備された『らくらくターンスイッチ』を操作することで、左・右のクローラが逆回転するスピンターンができ、機動力の優れた旋回性を実現した。
2.充実の装備
・伸縮首振自在『スイング&ズームオーガ』(ZA型)。
・きれいな搬送『脱穀供給シンクロ搬送方式』の採用(4条刈)。
・3つの胴を持つ『ツインエイトスレッシャー』脱穀部搭載。
・簡単メンテナンスの『刈取サイドオープン』採用(4条刈)。
・遠隔操作の『ラジコンオーガ』(オプション)など。
 価格はHFG328GVDWで418万4250円、HFG435GZSATRLWで594万8250円(共に税込み)。平成19年12月より全国発売されている。

(写真左)新商品を展示説明 (写真右)蒲生社長(右)と清家本部長
新商品を展示説明
蒲生社長(右)と清家本部長

(2007.12.13)



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