農業協同組合新聞 JACOM
   

コラム
つくば山麓 野良だより

日照りと集中豪雨の中で、「梅雨明け宣言!」

 いよいよ「梅雨明け宣言」が出された。関東地方では平年より約1週間位早いという。「今日も雷様(らいさま)かかんねえな!」「暑くて、降らねえし、作物も人間様も干上がっちまう!」灼熱の太陽の下、連日のように、野良のあちこちで交わされる会話である。
 夏本番を思わせる天気が続き、まさに“空梅雨”そのもの。田んぼの水引に「番水」が実施されている地域もあり、水不足は深刻だ。一方、皮肉にも梅雨明け宣言のその日、新潟地方では観測史上初めてと言われるほどの集中豪雨に見舞われ、大変な被害を受けておられるという。改めて自然の偉大さと恐ろしさを感じる。心からお見舞い申し上げます。
 5月には梅雨入り前だというのに長雨があり、その後は真夏並の暑さ。そして例年になく早い台風の訪れ。作物の生育も一気に加速された。5月の連休に植え付けられた稲は、あっという間に幼穂形成期から穂ばらみ期を迎え、いよいよ出穂の準備を始めている。平年作より1週間から10日も生育が進んでいるようだ。

◆中学生から課せられた熱い「宿題」

 地元の中学生3人が夏休みに体験学習に来てくれることになった。わずかに1日のこととはいえ、彼女たちが事前に考えたという「質問書」を見て家族一同、びっくり!(以下、要約…)
 (1)20〜30年前の農業と、今の農業(野沢さん宅の)の違いについて。
 ・農薬の使い方 ・作物の種類がどう変わってきたか ・米について…食料自給率と減反について(*減反がよく解らないので教えて下さい!)
 (2)専業農家と兼業農家について。
 ・利点と欠点(長所・短所)は何か ・専業農家の困っている問題は何か
 (3)輸入穀物について
 ・残留農薬、遺伝子組み換え作物…トウモロコシ、小麦、大豆、カリフォルニア米等
 (4)21世紀の農業は、どのような方向に進んでいくか(*私たち3人もよく勉強しておきますので、考えを聞かせて下さい)
 (5)野沢さんにとって農業とは何ですか。
 ・その喜びとは ・とても辛いことは ・どうして専業農家になったのですか ・専業農家が進むべき方向(道)は何ですか ・日本農業がこれから取り組んでいく課題は何ですか(*そして私たち、中学生が「食の安全」を手に入れるには何が重要なのか教えて下さい)
 自分自身が常に追い求めているテーマを、中学生達から“夏休みの宿題”としてストレートに課せられてしまった! 昨年就農した息子や、妻も楽しい1日になりそうだと今からその日を心待ちにしている。先日、民放ラジオでおなじみの浜美枝さんが言っていた「農業はビジネスである」ということも一緒に体験したい(体験レポートは次号の報告で…)。先の参議院選挙で選ばれた方々にも、是非とも初心を忘れず、国民から与えられたこんな「純真な宿題」に真摯に答えていただきたいと願っている。(茨城県大和村在住、農業) (2004.7.27)



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