農業協同組合新聞 JACOM
   

コラム
つくば山麓 野良だより

「春告げ鳥の訪れ!」
 弥生3月。水戸の偕楽園では長い冬から目覚めたたくさんの梅達が、出番を競うように可憐な花を咲かせている。金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園の1つである。我が家の老木も、ただ今(3月2日現在)三分咲き!妻の曾祖母が植えたというから、間違いなく100年以上の歴史を重ねてきた。“梅にうぐいす”といわれるが、実際には早くから飛んでくるのはめじろやヒヨドリが大半で、うぐいすは未だ薮の中で冬ごもり中(?)。その悪口が聞こえたのか、春本番を告げる、うぐいすの鳴き声が先ほどから聞こえ始めた。

◆体験学習から学んだこと!

 昨年の夏、我が家に職業体験に来てくれた地元の女子中学生3人。『立志の集い』で体験発表をするからということで、招待された。以下、彼女達のやりとりを再現します。
 「Kちゃん。Mちゃん。前から聞きたかったんだけど、何で農業体験に行ったの?」
 「それはね、たくさんの農家がある村に住んでいるのに、何にも知らないから。」
 「身近なところから、世の中のことを知っていくために、農業の体験に行って来たんだ。」
 「ふう〜ん。という訳で私たちは2日間農業体験に行って来ました。1日目はカボチャの選別と磨き、その後、重さで3つに分けました。」
 「続いてはピーマンの収穫です。収穫したピーマンはへたを切り、虫食いや変色がないかをチェックして袋詰めします。」
 「ピーマンの収穫は腰をかがめるため、体中が痛くなります。」
 「2日目、いよいよ朝市での販売とスーパーの出荷。大変だったけど、作る人の気持ち、買う人の気持ちがとってもよく分かりました。」
 「さあ、会場にいらっしゃいますお母様方にはよく聞いていただきたいと思います。まずは、輸入農産物ですが、国産品に比べ安いのですが、残留農薬、遺伝子組み換え作物が多くその品質表示があいまいで安全性が確認しにくいという問題があります。」
 「遺伝子組み換えとは、細胞に他の生物を組み入れる技術で、微生物や昆虫等の遺伝子を植物に組み込むことが可能になり、品種改良とは全く違います。」
 「2学年のみんなにアンケートを取りました。(1)農家のイメージでは、野菜が生活の中心になり、だから何より野菜を大切にしていて優しく、真面目な人というイメージがある反面、お年寄り、昔という意見があって若い人の仕事というイメージではないということも分かります。」
 「(2)野菜の安全については、やはり無農薬栽培という声が強く、また私達が出荷したスーパーのように生産者の名前が分かれば安心だという声もありました。」
 「今回の体験を通して、生産者側の喜び、悲しみ。消費者側の安心、不安を肌で感じることができました。働くこと、汗をかく素晴らしさを知ることができ、私達は1つ成長できたと思います。」
 彼女達は、結婚式場やレストランで職場体験した生徒さん達とは違い、派手なパフォーマンスやユーモアは足りなかったけど、しっかりと自分で汗して働いて得たものを真剣な眼差しで発表してくれました。(茨城県大和村在住、農業 野沢博)

(2005.3.10)


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