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コラム


摩天楼崩壊 世界震撼!

 摩天楼が炎上、崩落した。2001年9月11日。アメリカのニューヨークとワシントンが同時多発テロで、世界史上最悪の惨劇が起きた。日本では夜の10時頃、ニュース番組がはじまった途端の出来事。アメリカ経済繁栄の象徴ツインタワーに航空機が突っ込む。世界貿易センタービル2棟は積み木のように崩れ落ち、大噴煙が上がる。ワシントンでは軍事力の中枢ペンタゴンが炎と黒煙を上げる。
 首謀者はアフガニスタンに本拠を置くサウジアラビア出身のイスラム過激派指導者、オサマ・ビン・ラディン氏と言われている。彼は「国際テロの総帥」と呼ばれ、多くの反米テロ事件の黒幕とされている。
 テロはテロル・テロリズムの略で「恐怖の意」、「あらゆる暴力手段に訴えて敵対者を威嚇すること」と辞書にある。これだけの悪質、大規模なテロ攻撃はブッシュ大統領も「これは21世紀、最初の戦争」と報復にやっきになるのもむべかるかな。
 アメリカには世界で突出した「3つのM」があると言われる。1つはマネー、つまり経済。それで世界貿易センタービルが狙われた。2つ目がミリタリーで国防総省が狙われ、難を逃れたのはメディアだけ。テロ攻撃は「3つのM、アメリカの威信への挑戦だ」と専門家はいう。
 日本の「失われた10年」の間に、世界は冷戦構造が崩れ、アメリカ発の経済のグローバル化がすすんだ。本来、グローバル化とは国家、地域などタテ割りの境界を越え、地球が1つの単位になる変動の趨勢や過程を指し、地球環境や世界平和を志向する用語として使われてきたそうだ。それが90年代に入り、アメリカはIT革命でヒト・モノ・カネ・技術を簡単に国境を移動する経済グローバル化の震源地となり、「一人勝ち」状態になった。
 ブッシュ政権は一人勝ちをいいことに、京都議定書からの離脱などにみられるように自己中心主義、おごり、ごう慢さが目立つ。今回のテロはNGO(非政府組織)を中心とする「反グローバル化」の一端という見方もあるぐらいだ。おごる平家は久しからずや……。 (だだっ児)


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