農業協同組合新聞 JACOM
   

コラム
目明き千人

JAはとても難しいです
 外国から日本の農業協同組合を研修に来た人と説明者の会話。

 Q.農協の解説資料に、JAとありますがこれは農協のことですか。
 A.そうです。農協のことをJAといいます。Japan Agricultural Co-operativesからJAとしました。

 Q.協同組合、Co-operativesのCが付いていませんが、何故JACとしないのですか。
 A.おっしゃるとおりで協同組合のCがないと農協の略称になりませんが,このマークを作った1992年頃は企業がマークを作るのが流行りましたから農協も作ったのでしょう。JACとすると他にも似たようなのがあったのでJAとしたように聞いていますがよく判りません。

 Q.農協の名前の前にJAを付けてJA○○とありますが、これは単位農協のことですか。
 A.そうです。一般的にJAという場合は単位農協を指します。その他にもJAは農協組織全体、専門用語では系統農協といいますがこれを指すこともあります。

 Q.JA○○経済連とかJA○○県本部とありますが、これは単位農協の本部ですか。
 A.いえ、日本の農協は三段階制ですので、連合会のうち県段階の連合会のことです。

 Q.そうするとJA○○とあるのが単協でJA○○県本部とかJA○○県連とあるのが経済連のことですね。連合会には全国段階の連合会もあると説明を受けましたが、このJA全農とあるのがそうですか。
 A.その通りです。全国中央会、全中はJA全中、この他JA共済連などがあります。

 Q.日本の農協は総合農協で有名ですが、総合事業の特徴は金融や保険も扱っていると聞いておりますが、やはりJAというのですか。
 A.そうです。JA貯金とかJA共済のキャッチフレーズで各組織もJA○○、JA○○信連というようになります。

 Q.このJAバンクシステムというのは金融事業のことですか。
 A.そうです。全国の農協が会員となっている金融事業の相互扶助、連帯責任の組織でひとつの金融機関として機能する仕組みです。

 Q.JAバンクはJAという名前の銀行ではないのですか。農林中金が本店で単位農協が支店となる銀行ですか。
 A.いいえ違います。各単協はそれぞれ独立した法人で信用事業を行っており、農協組織全体で余裕金の運用と相互保証のための組織です。農林中金は他の銀行のような本店ではなく信用事業の全国組織です。

 Q.農林中央金庫が本部となっていますが農林中金にはJAが付いていないのは何故ですか。
 A.そういえばJAが付いていませんね。今まで気が付きませんでしたがJA中金とはいいませんね。農林中央金庫は農業協同組合法ではなく農林中央金庫法によって監督を受けますからその関係かもしれません。

 Q.JAは単協のことだけではなく、とても複雑ですね。外国人である私は説明を受けてもまだよく判りませんが、日本の皆さんは理解をされているのでしょうね。
 A.JAは農協のことだ、という程度の理解ではないでしょうか。
 組合員の皆さんは普段は農協といって、JAというのはほとんど使いませんから困りません。農協関係者はだいたい理解をしています。農林水産省や学者先生も大丈夫でしょう。
 一般の人がJAというのを見たり使ったりするとき、相手がよく判っている人であれば使う方が間違って使っていても間違いが判りますから困りませんし、話す方も聞く方もよく判らない場合は、双方判らないのですからこれも困りません。

 Q.生活協同組合の話も聞いて来ましたが、単協も連合会も○○生協、○○生協連、コープ○○という使い方をしておりJAのような略称を使っていませんでした。
 A.そうですね、生活協同組合ということを常に主張していますね。
 農協は内部でも、対外的にもJAという表現を使っていますのでこの組織が農業協同組合であることが段々わからなくなってピントはずれの議論をすることがあります。
 
Q.JAというのはとても難しいですね。  (原田 康)

(2006.5.9)

 


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