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生産調整の非参加者は42万人 −17年産のオーバー数量は17万トン


 農水省は3月28日に開いた新たな需給調整システムへの移行に関する検討会の第2回会合で17年産の生産調整の非参加者の状況について報告した。
 それによると17年産で生産目標数量の配分を受けた生産者は全体で338万人だったが、水稲生産実施計画提出者は296万人で、未提出者は人数ベースで42万人だった。割合では12%となる。
 また、農水省は集荷円滑化対策加入者の規模別分布から、非参加者の規模別割合を推計した。その結果、1ヘクタール以下が35万人と84%を占めた。5ヘクタール以上の大規模層は1%程度となっている。
 流通面からの分析では生産量893万トンのうち(1)農家消費・無償譲渡分130万トン、(2)集荷円滑化対策による区分集荷8万トン、(3)政府買い入れ40万トンを差し引いた715万トンで、生産調整への取り組みが十分でないことによる過剰分は17万トンと推計している。市場流通量の2.4%となる。
 会合では「過剰分はわずか2.4%なのか。もっと大きな数量が出ていて、年間を通じた過剰感が生まれていることが問題。実施している担い手は先行きが不安。十分な対策を検討すべき」などの意見があった。

(2006.3.30)



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