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全国で「97」 9月15日現在の作況 −農水省 (9/28)


 農水省は9月28日、18年産水稲の作柄概況(9月15日現在)を公表した。
 7月までの全国的な日照不足と、台風10号、13号の影響で九州を中心に被害が発生したことなどから全国の作況指数は平年を下回り、「やや不良」の97。作付け面積(青刈り面積含む)は169万2000ha、前年産に比べ1万7000ha(対前年比1%)の減少。10aあたり515kgの収量が見込まれる。なお、台風13号の被害については、一部を見込んで公表しているが、すべてを把握していないので今後県によっては数値が変わる可能性がある。
 地域別では、北海道105、北陸100、東北および東海99、近畿98、関東・東山、中国、四国が96、九州89。 北海道は登熟期に好天がいたことが、好結果につながった。日本海側は好天が続き富山県102、新潟県・石川県・福井県100と平年並かそれ以上であった。関東、四国の一部では日照不足から、「不良」「やや不良」の94〜97であった。山口県は潮風害など台風被害を受けたこと、鳥取県は「ひとめぼれ」の生育が悪かったことでともに92、九州では日照不足に加え、台風の影響で潮風害、倒伏等の被害を受け89と平年をかなり下回った。台風による被害は熊本県、大分県、福岡県、佐賀県で目立った。
 18年産の収穫量は作付面積(青刈り面積除く)に予想10aあたりの収量を掛けた868万トン。加工米15万トンを除いた853万トンが、実際に流通する見込み。18年産の予想需要量を844万トンと見込んでいるため、現時点で9万トンが余剰米となる。18年産で設定された生産目標数量は833万トンで、作付面積では157万5000ha換算になるが実際の作付けはこの数値を上回っており、不作にもかかわらず供給過剰の原因となっている。
 次回は10月15日現在の作況状況が公表される。

(2006.10.2)



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