農業協同組合新聞 JACOM
   
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女性の結集で日本農業に展望を
第51回JA全国女性大会 (1/19)


挨拶する大蔵会長
挨拶する大蔵会長
 第51回JA全国女性大会が1月19日〜20日の2日間、大手町・JAホールで「発信しよう 私たちの活動と思い」をメインスローガンに開催された。サブスローガンは「私たちの知恵と技を活かす食農教育」「男だけに任せられない JA改革」。
 大蔵浜恵会長は、「全国のメンバー数は昨年100万人を切りました。最盛期は344万人を抱え、国内最大、国際的にも確固たる地位を築いていた」と、今JA女性組織が大きな転換点を迎えているとの認識を明らかにし、「組織運動は数に支えられる部分があり、農政課題や男女共同参画、地域における女性特有の課題を解決していくためにも、多くのメンバーの結集が必要」と、次代を担う若い世代の結集を訴え、日本農業の未来を明るいものにしなければならないと挨拶した。
 来賓のJA全中宮田勇会長は「本年開催される第24回JA全国大会で、合併JAの理事に2名以上の女性理事の選出を数値目標に揚げたい。また、担い手づくりでも地域で活躍する女性の参加は欠くことができない」と挨拶した。
 その後、JA女性組織活動体験発表者のJAいわて花巻女性部戸来洋子さん、JA魚沼みなみ女性部関マツエさん、JA遠州夢咲女性部堀三千代さん、JA京都中央女性部志渡岡志津子三、JAいずも女性部佐々木安江さん、JA鹿本女性部松本由美子さんの6名が表彰された。また、フレッシュミズの主張コンクール入賞者のJAみやぎ登米早坂幸野華さん、JAえひめ南浅野ひずみさん、JAむなかた纐由美さん、JAいび川野原昭子さん、JAみなみ信州吉川良子さん、JA高岡大門幸子さん、JA函南東部仲川智子さん、JA阿新三上好美さん、JA名西郡宮内あきさん、JA綾町園田真理子さんの10名も表彰された。続いて別掲のように初めての試みである「女性議員と語る会」が開かれた。
 2日目は、フレッシュミズの主張コンクール最優秀受賞者早坂幸野華さんが、受賞作品『花が咲くのは何故』を発表。農業とは全く無縁の生活をしていた早坂さんが、夫婦で新規就農を決意し、失敗をしながらも回りの農家のお母さんたちやJA女性組織に助けられ農業が好きになっていく過程が生き生きと語られた。
 また、JA全中の前身である産業組合中央会に就職し、農村女性の調査を行い、その結果を“日本農村婦人問題”としてまとめ、農村女性の課題を広く世に知らしめた丸山秀子さんの生涯を描いた記録映画『丸山秀子・ひとすじの道』の上演があり、「農を土台として結集するJA女性組織のメンバーが、記録映画にあったように“読むこと、書くこと、行うこと”の循環により活動に取り組むことが、新しい未来を切り開くと信じて、明日から実践しよう」との大会宣言を採択して2日間の大会を終えた。
(2006.1.27)


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