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和歌山大学とも連携し地域の地震対策に取り組む
 −JA紀の里「はせ、さんじ計画」 (4/12)


和歌山大学と連携協定を調印 左・小田章和歌山大学長、右・石橋芳春組合長
和歌山大学と連携協定を調印 左・小田章和歌山大学長、右・石橋芳春組合長
 和歌山県のJA紀の里は、大規模地震の発生時に、地域住民や組合員の安全確保、施設の保全、被災地の支援を目的とした防災計画「はせ、さんじ計画」の検討を進めている。
 石橋芳春組合長は、もしもの時に「大急ぎで駆けつけ、みなさまのお役に立ち、手を差しのべたい」という気持ちからこの計画は始まったと語る。そして「地元だからできること、地元しかできないことを“いざ”という時に迅速・的確に行なう」ことが目的だとも。
 具体的には、JAの選果場・支所などの施設、露地・僻地へと出向いていけるJAの機動力の活用や各地域にどんな人が住み、どこにいけば必要なものが確保できるかなど、地元JAならではの情報提供。さらに、都市や組織との人的ネットワークなど、JAがもっている強みを活かした災害援助や支援活動を行いと考えている。
 こうした対策と同時に、行政・大学・関連機関と災害時に協働して支援できるネットワーク体制を築いていくことも重要だと考えている。
 そのために知的資源を活用した大学独自のプロジェクトを立ち上げ防災活動に取り組んでいる和歌山大学と2月21日に連携協定を結んだ。
 石橋組合長は「和歌山大学の知識・技術・人材能力などの力を借り、そして行政とも協力して防災に関する情報交換を行いながら取り組んでいきたい」と、この計画推進への抱負を語った。

(2006.4.12)



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