農業協同組合新聞 JACOM
   
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7月1日に設立総会 −中山間地域フォーラム
産学官の有志が連携し多彩な活動めざす (6/6)


 中山間地域に熱い思いを抱く全国の産学官等の有志が連携、協力し再生を支援するため、7月1日に「中山間地域フォーラム」を設立する。
 さまざまな分野の専門知識や豊かな実務経験を活かして、この地域のあり方について実証的、学問的な検討をおこない、知見の集積を急ぐとともに、政策提言や、意欲的な現地への助言や支援をおこなうなどして、かけがえのない、可能性に満ちた中山間地域の再生に向けて活動していくこととしている。
 中山間地域は、日本人のふるさとであり、原風景でもある。多様な自然や生態系、美しい風景や伝統文化がまだ豊富に残されており、食料等の生産だけでなく、自然環境や国土の保全、水資源の涵養、グリーンツーリズムや情操教育の場の提供など、多面的で重要な役割を果たしている。
 ところが、その多くの地域では、高齢化や過疎化によるコミュニティの機能の低下がすすんでいる。これまでのたて割りや部分的な施策、研究、支援活動では、もはや対応できない状況で、人口の減少にともなうさまざまな改革のなかで、地域格差の拡大への懸念や、集落消滅の危機感さえもっている市町村も少なくないといわれる。
 「中山間フォーラム」が予定している活動は、
▽中山間地域に関する専門家・実務家のネットワークの形成
▽中山間地域に関する研究会の開催(現地の指導者、異分野の専門家等を招いて中山間地域の現状と将来展望等について学際的実証的な検討をおこなう)
▽いきいき中山間地域の育成支援(具体的な市町村や集落を取り上げて実証的な検討をおこない、提言をとりまとめ、支援をおこなう)
▽国・都道府県・市町村に対する政策提言
▽市町村・集落からの要請に応じたアドバイス・支援
▽中山間地域に対する企業・団体・個人の支援活動等への協力
▽中山間地域さとづくりに向けた国民的運動の推進
▽集落ビジョンの推進に向けたシンポジウムの開催など。
 発起人は、佐藤洋平東京大学名誉教授ほか約70名。大学、研究機関、地方自治体、JAグループ、財界、報道、出版、俳優など幅広い分野から参加する。
 設立総会と第1回研究会は、7月1日(土)に砂防会館・全国水土里ネット会議室(東京都千代田区平河町2−7−4)で。
▽14:00〜発起人会
▽15:00〜設立総会と第1回研究会(会費無料)
 講演:「中山間地域の再生に向けて今何をすべきか(仮題)
 講師:小川全夫九州大学大学院教授
▽参加・入会申し込み先は、
中山間地域フォーラム事務局
〒102-0094東京都千代田区紀尾井町3ー29
財団法人日本農業研究所内(図司<ずし>研究室)
TEL03-3262-6351(呼) FAX03-3262-6355 e-mail:chusankan@yahoo.co.jp

(2006.6.6)

 

 

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