農業協同組合新聞 JACOM
   
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農村女性の起業活動活発に  食品加工が最多、規模はまだ零細
−農水省の平成17年度調査 (6/21)


 農水省は、農村女性による起業活動実態調査の結果をまとめ、6月21日に公表した。
 この調査は、農村女性による農林漁業関連起業活動の実態を把握し、今後の起業活動の支援策の検討に活用するため、全国の普及指導センターの協力を得て17年度について今年1月に実施したもの。毎年おこなっている。
 要旨は次の通り。
〔農村女性による起業活動の実態〕
女性起業数は全国で9050件で、前年度の8667件に対して383件増えた(増加率は4.4%)。そのうちグループ経営は63.5%と大半を占めている(表1)。
 個人経営は349件(対前年度増加率は11.8%)、グループ経営は34件(対前年度増加率は0.6%)それぞれ増加した。
 女性起業数は、毎年増加しており、5年前の12年度に比べると、起業数は2226件増えた(増加率は32.6%)。このうち個人経営は1622件、グループ経営は604件の増加(増加率は各96.4%、11.7%)となっている。
〔地域農産物を利用した食品加工が中心〕
活動の内容は、食品加工が75.3%、朝市などの販売や流通が44.2%を占めており、地域の農産物を利用した起業が多数を占めている(複数回答のため、100%を超える)(表2)。
〔規模は零細〕販売金額は、年間売り上げ300万円未満が59%を占めており、規模は零細。1000万円以上は前年より60件増えた(表3)。
〔グループ経営の構成員数〕
グループ経営の構成員数は、10人以下のグループは3032件で、グループ経営全体の52.8%となっている(表4)。
〔法人化の現状〕
法人化しているのは344件で、全体の3.8%。法人の形態は、有限会社、農事組合法人が多い(表5)。
〔女性起業数の上位都道府県〕
女性企業数の上位10道県は、秋田県、宮城県、熊本県、岩手県、新潟県、福島県、千葉県、北海道、山形県、大分県の順。 秋田県は、4年連続で1位。

(2006.6.27)

 

 

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