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国際協同組合デー記念中央集会開かれる
−日本協同組合連絡協議会 (7/4)


挨拶する土屋常務(上)食生活の大切さを語る家森氏(下)
挨拶する土屋常務(上)
食生活の大切さを語る家森氏(下)

 第84回国際協同組合デー記念中央集会が7月4日、JAビル8階国際会議室で開催された。
 日本協同組合連絡協議会(JJC)幹事長の土屋博氏(JA全中常務理事)は挨拶で、「世界は経済のグローバル化が急速に進み、豊かな国と貧しい国が固定され、格差が広がっている。また、温暖化に象徴されるように地球環境の悪化も深刻となっており、企業の論理や活動だけでは解決できない問題が、我々の前に山積している。そのような状況のなか、協同組合が果たすべき役割の重要性は今後ますます大きくなるだろう」と、国際協同組合デーにあたり一人ひとりが協同組合の役割を考えようと呼びかけた。
 また、「ICAは組合員のみならず、国連をはじめとする各種国際機関とも協力して、特に紛争地域の協同組合の発展に積極的に務めます。協同組合をモデルにした事業は、持続持続可能な人材開発の推進と経済社会の発展、ひいては国際平和と安全保障の実現に貢献できると信じています」とのイバノ・バルベリーニ国際協同組合同盟(ICA)会長からのメッセージが読み上げられた。
 記念講演として、「世界調査でわかった健康長寿の糧」をテーマに、家森幸男氏(京都大学名誉教授、武庫川女子大学国際健康開発研究所長、WHO循環器疾患専門委員)が健康で長生きするための食生活の大切さを語った。「今、我々の食事は肉や脂肪分を多く採るようになった。塩分の採りすぎが脳卒中などにつながり、注意する必要がある」と、肉類よりは野菜などの植物繊維を摂るように心がけるべきだと注意を促した。また、世界各地での調査・研究の経験から、「健康長寿で知られるところには、それを支える食事(食べもの)がある」と、食生活を含めた生活環境が、健康長寿に大きく影響することを、写真などを示しながら説明した。
 集会にはJA関係者などを中心に約300名が集まり、協同組合の原点を考える“場”となったようだ。

(2006.7.7)

 

 

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