農業協同組合新聞 JACOM
   
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医療共済が伸長し生命共済は前年を上回る
長期共済全体では前年を1割強下回る
−JA共済上半期推進実績(速報) (10/18)


 JA共済連(上原寿宰理事長)は、10月18日に主要共済の今年度上半期(9月末現在)の推進実績速報をまとめた。
 これによると、長期共済の実績(保障金額)は、前年度同期比88%の17兆2814億円となっている。そのうち生命共済の推進実績(推進保障金額)は、同104.4%、5兆7947億円と前年を上回る実績となっている。とくに、生存保障ニーズに応える「医療共済べすとけあ」が同430.8%、「定期医療共済せるふけあ」が同705.2%と大きな伸びをみせていることが注目される。
 生命共済は17年度上期で16年度上期比83.6%、17年度期末で16年度比86.2%と落ち込んでおり、ここにきてやや回復の兆しを見せてきたといえる。
 一方、建物更生共済の実績は、11兆4876億円と長期共済の66.5%を占めているが、前年同期比81.5%と約2割前年より落ち込んでいる。
 長期共済の保有契約高は、解約・失効による減少は前年度同期より改善されているが、生命共済の満期契約が依然高水準で推移(前年同期比103%)しているため、期首から4兆5956億円純減の355兆6807億円となっている。
 年金共済は、前年度同期比109.7%の969億円で、老後資金に対するニーズと運用実績で予定利率が変動して受け取れ年金額が増えるメリットがある「予定利率変動型年金共済ライフロード」への期待感から伸びたのではとJA共済連では分析している。
 自動車共済は、台数で前年度同月比98.8%、掛金で同98.3%といずれも漸減傾向にある。しかし、家庭用自動車あんしんDX」は、件数で同116.6%、掛金で同117.7%と伸長しており、新契約に占める割合も件数で19.2%(前年同月より2.9ポイント増)、掛金で22.8%(同3.7ポイント増)となっている。
 自賠責共済は、台数は前年度同月比99.2%と前年を下回ったが、掛金は同101.5%と前年を上回っている。

(2006.10.19)



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