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「守ろう! 日本の食卓」をメインテーマに「食と農の祭典2006」を開催
−JA全農 (10/26・27)


(左)料理の鉄人が集合・(右)会場風景
(左)料理の鉄人が集合・(右)会場風景

 「食品の安全性や環境問題に対する国民的な関心が高まるなかで、世界の食料事情や日本の農業が抱える課題について、消費者の理解と国産農畜産物に対する信頼を得ることが不可欠である」。そのために「食と農の大切さをメッセージとして伝え、生産者と消費者の懸け橋機能を強化する」ことを目的に、JA全農は「食と農の祭典」を毎年開催している。
 今年の祭典は、昨年と同じ場所・サンケイビル正面広場(東京・大手町、JAビル隣)で、10月26、27日の二日間にわたって開催された。
 今年のメインテーマは「守ろう!日本の食卓」そして、「“日本の新鮮”お届けします」がサブメッセージだ。
 26日のメインイベントは、フランス農事功労章受章者団体「モマージュ」と全農とのコラボレーションイベントだった。具体的には、モマージュの北岡尚信・石橋裕・坂井宏行・上柿元勝・中村勝宏・根岸規雄・伊佐武二というテレビなどでも著名な7人のシェフが、全農安心システム認証「宗谷黒牛」(宗谷岬牧場)のスタンディングローストをメインに、国産野菜などを使った料理を調理・提案。それを関水賢司全農理事長、末吉美帆子全農経営管理委員、嶋村光夫モマージュ会長、消費者代表の青野麻由美さん、生産者である氏本長一宗谷岬牧場長、MASUHIRO JAPANの山本益博代表が試食し、素材や調理法などについて語りあうトークショーだ。
 著名なシェフの話が間近で聞けることもあって、会場には多くの人が詰めかけ、国産農産物の優位性をアピールする話に聞き入っていた。
 27日には、NHK「きょうの料理」やTBS系「はなまるマーケット」などで主婦に人気がある料理研究家・枝元なほみさんが、国産農畜産物を使った簡単料理を実演しそのレシピが会場で配られた。
 そのほかにも、餅つき、野菜セットやりんご、乾椎茸のプレゼントなどのイベントが両日にわたって行われた。
 2日とも天気に恵まれたこともあって、昼休み前後は多くの人が詰めかけ、弁当などを売っているホクレンやJA全農の店には長い行列ができていた。また、市価よりも大幅に安い価格で売られている宗谷黒牛肉や庄内牛肉のブースは常にお客さんがあふれる状態で、輸入農畜産物では得られない新鮮で美味・安心な国産農畜産物を販売するブースはどこも盛況だった。最終集計はまだだがどのブースも「売上高は昨年よりもかなり伸びている」(全農関係者談)という。
 昨年に続いての大手町での開催だったが、「全農マーク」の認知度も高く、これからこの時期の大手町の風物詩となるのではないだろうか。

(2006.10.30)



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