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19年産初の全量落札〜緊急対策決定効果反映
−米取引・価格センター第10回入札結果 (10/31)


 米取引・価格センターの第10回入札が10月31日実施され、上場された5産地品種銘柄1506tが全量落札された。全量落札は19年産で今回が初めて。また、全体の申し込み数量倍率は4,2倍で、19年産米では最も高かった。
 初上場された青森むつほまれの落札加重平均価格は1等60kg当たり包装代他込みで1万3641円で、前年産同月より354円(2.7%)高い。申し込み数量倍率も7.5倍で、低価格帯米への強い需要を表している。
 長野コシヒカリは1万4770円で、前年産同月より1133円(7.1%)安い。石川コシヒカリは1万5092円で、前年産同月より1032円(6.4%)安い。
 国が19年産米34万トンの買い入れと市場隔離を行うことや、全農が手持ちの18年産米10万トンを飼料用に回すなどの緊急米対策が発表された直後の入札で、全量落札、申し込み数量倍率が上がるなど、対策決定の効果が反映されたとみる向きが多い。
 国は緊急措置は価格の下落対策ではないとしており、今後の価格動向がどう変わるか、注目される。

(2007.11.1)

 

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