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イチゴのハダニ類に注意を 苗いもちは南関東の一部で
−病害虫発生予報第1号 (4/19)


株の被害状況 ナミハダニ雌成虫 (体長約0.4mm)
株の被害状況
ナミハダニ雌成虫
(体長約0.4mm)
(写真提供は島根県農業技術センター)
  農水省は4月19日、『平成19年度病害虫発生予報第1号』を発表した。イチゴのハダニ類の発生が懸念されているほか(写真)、水稲の苗いもち(南関東の一部)、かんきつのかいよう病(四国の一部)で、それぞれ「多い」と予想されている。適切な防除が必要になっている。
 水稲では、苗いもちの発生が南関東の一部地域で「多い」、北東北の一部地域で「やや多い」と予想されている。すでに田植えが終わった地域では、本田に放置したままの補植用取置き苗がいもち病の伝染源になることから、早期除去の徹底を。罹病苗が見られたら早期に処分し、健全苗を確保したい。
 これから、は種・育苗を行う地域での留意点は、とくに、昨年、穂いもちの発生が多かった地域では、健全種子を確保し、種子消毒の徹底を。
 麦では、赤かび病の発生が関東、四国および九州の一部地域で「やや多い」と予想されている。開花最盛期に1回目の薬剤散布を行い、1回目の防除から7〜10日後に2回目の薬剤散布を行う。生育状況を正確に把握した適期防除が重要に。
 果樹共通では、果樹カメムシ類の越冬量は全国的に「少ない」状況にあるが、発生量は四国の一部地域で「やや多い〜多い」となっている。また、クワゴマダラヒトリの発生が四国および北九州の一部地域で「やや多い」と予想されている。
 かいよう病の発生は四国の一部地域で「多い」、近畿、中国および九州の一部地域で「やや多い」となっている。罹病葉・枝は除去して、園外での処分を。加えて、ミカンハダニの発生は南関東、四国の一部地域で「やや多い」、九州で「やや多い〜多い」と予想されている。園内観察が大切。
 施設野菜では、トマトの灰色かび病が北関東、コナジラミ類が関東で「多い」となっている。なすは、アザミウマ類が四国、コナジラミ類が四国、南九州、ハモグリバエ類が北九州でそれぞれ「多い」と予想。いちごは、ハダニ類が関東、東海、中国、九州で「多い」となっている。
 露地野菜では、たまねぎのアザミウマ類が東海で、レタスの灰色かび病が四国で「多い」と予想されている。
発生量と病害虫発生予報

(2007.4.24)

 

 

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