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農政.農協ニュース

農水省、不二家社長にコンプライアンス強化を要請　（１/17）

不二家（本社・東京）が洋菓子に消費期限切れの原料を使用していた問題で、農水省は１月17日午後、藤井林太郎社長を呼び、岡島正明総合食料局長が「コーポレートガバナンスを問われていることを真摯に受け止め、早急にコンプライアンス体制を確立して、失われた信用の回復につとめるよう」強く要請した。 　伊藤社長は、国民、社会に対する信用を失墜したことを謝罪し、「事態を厳粛に受け止めて原因を究明し、一日も早く信用回復をはかれるよう、体制作りをすすめる」と述べた。 　農水省は、BSE（牛海綿状脳症）など食品安全問題が起こった平成14年、業界に対し企業行動規範を作成して自主的取り組みを徹底をするよう、通達（１月23日付）した。 　同社はこれを受け、14年11月に「行動規範」を定め、規範に則って「逃げず、隠さず、偽らず」をモットーに行動すると宣言していたが、守っていなかったことになる。 　農水省は今後、同社から逐次報告を受けながら、再発防止のため、コンプライアンス体制をしっかり作るよう、指導していくことにしている。 　また、JAS法に抵触するかどうかについては、消費・安全局が担当する。 　農水省は１月12日付で全日本菓子協会と食品産業センターに対し、改めてコンプライアンスの徹底をはかるよう、文書で要請した。

（２００７.１.１８）

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