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学生生活の実態明らかに −全国大学生協 (2/26)


 全国大学生活協同組合連合会では、2月26日、東京・杉並区の大学生協会館において、第42回学生生活実態調査の概要を発表した。この調査には81大学生協が参加したが、公表数値は、毎年指定している38大学生協からの回収調査票数(10,190票)の平均値が用いられている。
 それによると、1ヶ月の生活費では、自宅生で5万8790円、下宿生で12万6060円を支出している。奨学金に関しては自宅生・下宿生で若干アップしたものの、寮生では減少し、これまで一貫してアップしてきた奨学金の頭打ち現象が顕著になっている。
 アルバイト収入は、顕著に伸びており、無しと回答した学生は33.5%で、前年より1.8%減った。アルバイト収入は、金額的に見ても、3.5万円以上収入があったと答えた1年生は昨年より2.4ポイントアップし29.5%、4年生では3.2ポイントアップし、37%となった。アルバイト収入の増加は、1年生と4年生のアップが主要因であり、4年生のアップは、就職状況の好転により増加したものと思われる。
 下宿生の仕送り額は、06年は、ゼロと答えた学生が6.9%で、昨年の7.6%よりはダウンしたが、01年比では3.7ポイントアップしている。同01年比で仕送り5万円未満は8.5ポイント、7万円未満では、13.8ポイントアップしている。一方、14万円以上の層は、01年比で6.6ポイントダウンしているが、ここ2年間は横ばい状況となっており、「1割の高額層と、10万以上14万未満の中間層の減少、そして低額層の増加」という、学生生活における格差の存在も推測される。

(2007.3.6)

 

 

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