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学んだ知識・技術と培った責任感で食肉業界の発展誓う
−全国食肉学校卒業式 (3/2)


(左) 卒業証書を授与される学生・(右)一人ひとり1年間の思い出を語る
(左) 卒業証書を授与される学生・(右)一人ひとり1年間の思い出を語る
 
 (社)全国食肉学校総合養成科第42期生18名の卒業式が3月2日、同校大教室で行われた。
 農林水産省、(独)農畜産業振興機構、JA全農などの来賓、卒業生の家族などが見守るなか、多田学校長は「昨年4月7日の入学以来、総授業日数227日、総授業時間1579.5時間の過程を終え、今日の日を迎えました。教室での講義、演習・実技実習など、全寮制の下での共同生活で多方面に渡って多くのことを学び、習得できたと思います」とこの1年間を振り返り、「今後、食肉業界での活躍が期待されるみなさんに、豊かな個性・独創性をもとにした社会との協調、CS(実需者満足)とマーケット・イン(市場本位)、コンプライアンス(法令順守)という3つのキーワードを送ると同時に、仕事の知識だけでなく豊かな教養と高い倫理観も求められている」と、卒業生が仕事だけでなく社会人としても立派に成功してほしいと励ました。
 名前を読み上げられた学生が一人づつ前に進み出て、学校長から卒業証書を授与された。学校長は卒業証書を手渡しながら、「がんばれよ」「期待してるぞ」などの声を掛け、学生がうなずく場面も見られた。
 証書授与後、学生が前に整列し教職員、来賓などに向かって一人ひとり1年間の思い出などを語った。「最初はなんとなく不安だったが、今はここで学んだ知識や技能を活かして力一杯働きたい」「このような環境で学ぶことを許してくれた両親に感謝したい」「寮生活で自分は積極的になれたと思う」「共に学んだ仲間との出会いが自分の財産になる」など、短いスピーチに各自の思いを込めて語った。
 最後に学生を代表して深谷元統さんが、「私たちは昨年の春、全国各地から将来の目標を達成するために食肉学校に入学しました。講義による基礎知識の習得、精肉や加工品製造などの実習で幅広い専門技術を身につけることができました。これから食肉業界で働く私たちには、消費者にいかに安全で美味しい肉を提供することができるかが求められていると思います。1年間学んだ知識、寮生活で培った責任感、そして鍛えられた精神力で、それぞれの職場で食肉業界発展のために努力することを誓います」と、答辞のなかでこれからの抱負と決意を述べた。
 卒業式の後、同校食堂で来賓や学生の家族、教職員なども加わって、卒業記念パーティーが行われた。リラックスした雰囲気のなかで、教職員や来賓とうち解けて話す学生の姿が印象的だった。
 なお、卒業式前日の1日、卒業記念発表会が開催された。学生一人ひとりが卒業を前にして、1年間学んだことを活かした今後の仕事や生活について、テーマを決めて発表した。入学の動機、学校の授業、寮生活で学んだこと、仲間との出会いなどについて、思い出を交えながら話した。

(2007.3.8)

 

 

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