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農作業体験を通じ農業への理解が深まる −全農農業体験ツアー


 JA全農は昨年実施した『農業体験ツアー』の参加者アンケートの結果をまとめた。体験ツアーは北関東の5JAのほ場で、5月から11月にかけて「植え付け」と「収穫」がセットで1JAで2回、計10回行った。アンケートは延べ355名(植え付け時169名、収穫時186名)から回答を得た。「植え付け」および「収穫」体験のほか、地元の食材を使った食事と直売所での買い物などもツアーに含まれている。
 ツアーを通じて良かったことを尋ねた(自由回答)ところ、約8割の人が「収穫作業体験」と答え、以下「植え付け作業体験55.9%」、「地元の食事41.4%」、「直売所で新鮮なものを買うことができた31.2%」と続いている。また、「2回の体験を通じて農業への理解が深まった-30代女性」、「野菜の成長にビックリ、また参加したい-60代女性」など実際に農作業を体験して感動を得た参加者の声も寄せられた。
 このツアーの狙いである“JAや農業についての理解”に関して自由回答で聞いたところ、「農家の人の苦労や大変さがわかった52.7%」、「野菜を買うとき産地や生産者を気にするようになった40.9%」、「農家・生産者を身近に感じるようになった33.9%」、「新鮮な野菜がおいしいことを改めて知った30.1%」、「もっと自然に触れる機会を持ちたくなった25.6%」が上位を占め、おおむね狙い通りの成果を上げているようだ。また、10代までの若い参加者の4割が「自分で野菜を作りたくなった」と答えている。
 体験ツアーは今年も5JAで、計10回のツアーが予定されている。

(2007.5.10)

 

 

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