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今日、第29回農協人文化賞表彰式 −(社)農協協会 (6/1)


 第29回農協人文化賞の表彰式が今日(6月1日)、午後3時から東京・大手町のJAビルで開かれる。
 「農協人文化賞」は農協法公布30周年を記念して(社)農協協会と本紙の共催で制定された。この賞は農協の発展に献身的に寄与した功績者に贈られるもので受賞者はこれまでに230名を超える。今回は4部門11氏が受賞した。
 本紙特集号(5月30日号)にはJA全中の宮田勇会長が祝辞を寄せ、受賞者のこれまでの活動に「JAグループの多くの仲間が感銘を受け、勇気づけられてきたことと確信する」とその功績を讃えた。
 また、農協人文化賞の推薦委員長、今村奈良臣東大名誉教授は、戦後最大の農政改革の本格実施やWTO農業交渉がヤマ場を迎えるなど、農協をめぐる状況は「まさに激動、激変の時代」と強調、新たなJAの改革路線に挑戦するための英知が受賞者の長年の「思索と実践」にあると指摘している。

◎初の体験交流会を開催

 表彰式では毎年、受賞者の体験発表が行われるが、今年は初めて昨日(5月31日)、東京・虎ノ門パストラルで受賞者体験交流会を開いた(写真)。それぞれの体験を語り合い、今後の課題を探り、新たな智恵を共有することに役立てるのが狙い。

第29回農協人文化賞

 今村推薦委員長をコーディネーターに、参加した受賞者5氏が「農協人」としてのこれまでの活動や思いを話した後、意見交換した。 地域特性の違いはあるものの、農業・農村の担い手問題では、集落営農の組織化とJAの役割などが共通した話題となった。
 JAの役割では「組合員の結集力をいかに高めるか」が焦点に。人が集まらなければ組織はない、との観点から農家、組合員との徹底した話し合いや、グループ活動づくりなどの組合員の組織化をめぐってそれぞれの体験をもとに話し合った。また、安全・安心な農産物の提供には、産地づくりに果たすJAの指導力こそが重要になるとの声も。そのほか、農協の「総合性」の発揮と、職員の人材育成、リーダーの役割なども話題になった。

◎夕方から懇親パーティ

 表彰式は午後3時からJAビル8階の第4会議室で。その後、午後5時すぎから同第1会議室で懇親パーティが開かれる。
 例年、各全国連役職員や、研究者など大勢の関係者が集まり受賞者を囲んでなごやかに懇談する光景がみられる。受賞者は以下の通り。

●経済事業部門
★前越後さんとう農業協同組合組合長・前全農新潟県本部運営委員:関譽骼
★かいふ農業協同組合代表理事組合長・前全農徳島県本部運営委員会会長:冨沢俊夫氏

●共済事業部門
★とぴあ浜松農業協同組合代表理事理事長:田端敬一氏
★周南農業協同組合代表理事組合長:桑田吉雄氏

●信用事業部門
★福岡市農業協同組合代表理事組合長:倉光一雄氏
★いずも農業協同組合代表理事組合長:萬代宣雄氏

●一般文化部門
★元あいち知多農業協同組合理事:青木君笑氏
★みやぎ登米農業協同組合代表理事組合長:阿部長壽氏
★ちばみどり農業協同組合営農センター飯岡センター長:坂尾清志氏
★えひめ南農業協同組合代表理事組合長:林正照氏

●特別賞
★元全国農業協同組合連合会常務理事・元全国農業協同組合中央会常務理事:故 榊春夫氏

(2007.6.1)

 

 

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