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「新・赤城農政プラン」打ち出す〜農相、省内検討に3つのポイント指示
−赤城農水大臣 (6/8)


 赤城農水大臣は6月8日閣議後の会見で、これまでの”攻め”、”改革”路線を進めるうえで、「未来に明るい展望を見通せる政策」と「農林水産業を重視した革新」を打ち出していくため、7日の省内会議で副大臣、政務官、事務次官以下局長、長官に対し「”新・赤城農政プラン”として3つのポイントについて検討を指示した」と語った。
 「地球環境問題への貢献」、「農林水産業の現場全てで基本に立ち帰る」、「技術を最大限に活かしたブランド化」の3点。
 来年の北海道洞爺湖サミットでは、地球環境問題が大きなテーマになる。農水省としてもこの面でイニシアティブを握るため、地球温暖化の防止策や適応策を進め、日本のノウハウが世界に貢献できるよう努める。生物多様性の保全策や消費者の主体的な取組みによる環境問題への貢献策も探る。
 農林水産のそれぞれの現場に受け継がれてきている伝統的な「匠の技」や「先進的なノウハウ」を関係者が共有し、地域全体が世界に誇れる高いレベルの生産、販売、加工の実現をめざす。また、現場を重視し、基本に立ち帰って国際化に対応できる競争力の確立をめざす。
 農林水産業が持っている潜在的能力を最大限に活かし、高品質、低コストをねらった技術開発、ブランド化の推進、マーケティング力の強化を行う。
 赤城大臣は、こうした考えを20年度の施策に反映させる意向で、各部局の若手の柔軟な考え方を取り入れていくことにも期待を寄せている。松岡前大臣の急逝や緑資源機構など、最近の一連の問題の結果を受け省内に漂う閉塞感を打破できるような、明るく前向きな施策の検討を急ぐこととした。

(2007.6.13)

 

 

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