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独自型式スピードスプレーヤを上市 −JA全農


SSV1008FZ
SSV1008FZ

 JA全農は(株)共立と共同で果樹農家の担い手対象に商品開発を進めていたが、高性能・低価格なスピードスプレーヤ(型式名:SSV1008FZ)をJAグループ独自型式として6月下旬に上市する。今年3月にヤンマー農機(株)との共同開発で上市した多条刈コンバイン(AG467Z)に続く第2弾となる。
 SSV1008FZの特徴は、立木・棚作業用。大規模果樹栽培の担い手ニーズに応えるため、薬液タンクの容量を1000リットルとし、余裕の作業を可能とする46馬力エンジン(従来型同クラスより10%アップ)を搭載。新送風システムを採用して大風量(従来型同クラスより24%アップ)を実現して、樹形や植栽配列等に対する散布適応性を向上させた。
 長時間労働を想定し、振動や騒音などの軽減にも努めた。ポジティブリスト制度施行に配慮し、送風による農薬飛散を減らすために遮風板を特別に装備している。また、4WDでもコーナー走行時に前後輪の回転差を吸収するセンターデフ(デフレッションギア)を業界で初めて搭載し、スムーズな運転が可能。
 スピードスプレーヤは現在6〜7万台が全国で稼働中と見られており、新規需要は年間1800台程度。とりわけ大型の1000リットルクラスの新規需要は500台程度と少なく、非常に高価格となっている。出来る限り部材を減らした設計などによって、従来型同クラスに比べ約20%安価な価格設定(400万円前後)となっている。

(2007.6.15)

 

 

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