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渉外ノウハウを共有 JA渉外担当者交流大会・元気NET2007を開催
−農林中金 (7/12)


鳥井農林中金常務
鳥井農林中金常務

 第一線で活躍する信用事業のJA渉外担当者が情報、意見交換を行うJA渉外担当者交流大会(元気NET2007)が7月12日に千葉県浦安市のホテルで開催された。今年で16回を迎えたこの大会には優秀な実績を上げている渉外担当108名が参加した。
 JAバンク担当の鳥井一美農林中央金庫常務は、金融をめぐる情勢として、メガバンクを中心とした金融機関は収益力の強化に向けて、リテール(個人客)市場で優良顧客の囲い込みの強化を積極的に行っていることや、郵政民営化で10月にゆうちょ銀行が発足することなどから「リテール市場競争は一層激化する」と指摘。
 JAバンクは引き続き「選ばれる金融機関」としての地位を確固としたものにしていくため、多様化する組合員・利用者のニーズにスピード感を持って対応していくことが求められており「現場の第一線でJAと組合員・利用者をつなぐ『顔』である渉外担当者に大きな期待を寄せている」などと語った。

小池栄子さん
小池栄子さん

 また、JAバンク事業商品部の柴嵜幸男部長は競争が激化するなか「顧客の立場に立って相談に乗りアドバイスができるかどうかが金融機関の差になる」ことを講話で強調。「一人一人が『JAバンク』の意識」、「職場内での連携、元気度アップ」などを呼びかけ今年度から3か年の「JAバンク中期戦略実践の主役は渉外担当者」だと期待を寄せた。

 大会には5月から全国放映されている新CMに出演しているタレントの小池栄子さんも駆けつけ参加者に励ましの声を送った。
 大会では渉外担当者2名の体験発表とグループディスカションが行われた。13日には記念講演などもある。

【体験発表】
JAセレサ川崎・小林篤史さん
JAセレサ川崎
小林篤史さん

活動の継続が実績に−JAセレサ川崎新城支店主任・小林篤史さん
 新人時代から訪問先には必ずチラシを配布。JAの商品を知ってもらっておくと再訪問のときに話題にできる。年間を通じて活動を考えることを大事にしている。行動を起こすことが推進につながると思う。ローンの借り換えを獲得できた利用者からは「長いつき合いになるので信頼できるところを選んだ」と言われた。
 目標達成のモチベーションを維持することは大切だが、一緒に支えてくれた仲間があったからこそと考えている。

JA周南・橋英規さん
JA周南
橋英規さん

未来のJAは自分たちで−JA周南新南陽支所渉外担当・橋英規さん
 融資に積極的になったのは自分自身が住宅ローンを利用したことと税務、財務の知識を得て自分を高めたいと思ったことがきっかけ。
 上司のバックアップもあって他行より早く融資を決定できた体験ができたが、それ以来、その組合員からは何でも相談を受けるようになり経済事業の利用にもつながった。これがJAの信用事業なのか、と改めて感じた。未来のJAは自分たちでつくるという意気込みでプライドを持って金融のスペシャリストをめざしたい。

(2007.7.13)

 

 

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