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農政も焦点 −参議院選挙スタート


山田俊男氏

 第21回参議院選挙が7月12日に公示され29日の投開票日に向けた17日間の選挙戦がスタートした。
 今年度から自民・公明の与党と政府が打ち出した担い手に施策を集中させる品目横断的経営安定対策が導入されたが、これに対し民主党はすべての販売農家を対象にした「戸別所得保障政策」を参院選マニフェストの重点のひとつとしたほか、共産党、社民党、国民新党、日本新党の各野党も地方再生や農家への所得補償制度導入、食料自給率向上などを訴えており、選挙戦では農政も焦点のひとつとなる。

◆山田としお氏が出陣式

 JAグループの政治運動組織である全国農業者農政運動組織協議会(全国農政連)が推薦し、自民党公認で全国比例区に出馬した山田としお候補は12日午前、東京・大手町で出陣式を行った。
 山田氏は第一声で「全国のJAを隅々まで歩いた。地域や農業、農業者をどうするんだというみなさんの熱い思いに何としてもがんばらなければならないと決心した」と訴えた。
 また、この間の農業・農協に対する攻撃や、農産物貿易の自由化促進論が政府の審議会等から出ていることなどを批判、「食料不足が来るのではないかという危機感があるなか、まさにわが国の食料供給体制をどう作るかが最大の課題のはず。政策は絶対に間違ってはいけない。この国のあり方に関わるのは農業だということを基本に位置づけ国民合意として実践していくことが必要。そのために担い手に対する経営安定対策ときちんとした国境措置を確立することが課題だ。市場原理と徹底して戦う」などと訴えた。

(2007.7.13)

 

 

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