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飼養頭羽数、乳用牛以外は増加 −農水省統計部


 農水省はこのほど、平成19年2月1日現在で調査した畜産統計を公表した。

◇乳用牛
 乳用牛の飼養戸数は2万5400戸で、前年に比べ1200戸(対前年比4.5%)減少した。また、飼養頭数は159万2000頭で、前年に比べ4万4000頭(同2.7%)減り、平成15年以降引き続き減少している。1戸当たり飼養頭数は前年より1頭増え、63頭となった。
 全国農業地域別でみると、飼養戸数と飼養頭数は前年に比べすべての地域で減った。北海道が全国の5割を占めている。

◇肉用牛
 肉用牛の飼養戸数は8万2300戸で、前年に比べ3300戸(対前年比3.9%)減少した。飼養頭数は280万6000頭で、枝肉価格が高値だったため、前年に比べ5万1000頭(同1.9%)増えた。2年連続の増加。1戸当たり飼養頭数は前年より2頭増え、34頭となった。
 全国農業地域別でみると、飼養戸数は前年に比べすべての地域で減った。飼養頭数は前年に比べ東北、関東、東山がやや増加し、近畿がやや減ったほかは前年並み。九州が全国の約4割を占めている。

◇豚
 豚の飼養戸数は7550戸で、前年に比べ250戸(対前年比3.2%)減少した。飼養頭数は975万9000頭で、枝肉価格が堅調だったため、前年に比べ13万9000頭(同1.4%)増えた。1戸当たり飼養頭数は前年より60頭増え、1293頭となった。
 全国農業地域別でみると、飼養戸数は沖縄を除くすべての地域で減った。飼養頭数は前年に比べ北海道でかなり増加し、東北、北陸、四国がやや増加したほかは前年並み。九州、関東、東山で全国の約6割を占めている。

◇採卵鶏
 採卵鶏の飼養戸数は3460戸で、前年に比べ140戸(対前年比3.9%)減少した。成鶏めすの飼養羽数は1億4276万5000羽で、鶏卵価格が安定していたため、前年に比べ587万1000羽(同4.3%)増えた。1戸当たり成鶏めす飼養羽数は前年より3300羽増え、4万1300羽となった。
 
 全国農業地域別でみると、飼養戸数は北海道を除くすべての地域で減った。飼養羽数は前年に比べ関東、東山で北海道でかなり増加し、北海道、東北、中国でやや増加、沖縄でやや減少したほかは前年並み。関東、東山、九州、東海で全国の約5割を占めている。
 乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏とも飼養戸数が減ったのは、いずれも高齢化による廃業が原因。

(2007.7.30)

 

 

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