農業協同組合新聞 JACOM
   
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新たな農業経営主、9割が自家農業継承
〜平成19年新規就農者の就業状態調査 −農水省統計部


◆「施設野菜」が中心

 新たに農業経営主となった者のうち、自家農業を継承した人は90%で、新たに農業を開始した人は10%。自家農業を継承した者の主な経営部門は「稲作」が4割強で、新たに農業を開始した者は「施設野菜」が最も多く、33%だった。
 今後の農業経営の意向については、自家農業を継承した人は「主な経営部門を維持したい」が67.9%、「拡大したい」が20.6%。一方、新たに農業を開始した人は「維持したい」が47.4%、「拡大したい」が46.6%と、半数が拡大志向で意欲的だ。
 農業経営に関して当面課題があるとする人は全体の9割を占め、「所得が少ない」が58.8%、「技術が未熟」が12.9%、「労働力不足」が9.1%など。
 資金の利用状況は、自家農業を引き継いだ人は「農協の貸し付け」が46.0%ともっとも多く、「農業近代化資金」が16.6%など。新たに農業を開始した人は「就農支援資金」が31.5%、「農協の貸し付け」が29.1%、「農業近代化資金」が18.3%の順。

◆非農業出身が半数超

 農家出身は37.5%、非農家出身は51.3%。年齢構成は、39歳以下がもっとも多く、全体の65.3%。雇用された農業経営体での仕事の内容は、「農業生産に従事」が77.1%、「農産物加工に従事」が6.9%、「管理事務に従事」が3.7%などとなっている。

(2007.8.9)

 

 

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