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10a当たり全算入生産費前年比6.9%減〜平成18年産大豆
−農水省統計部


 農水省が調べた平成18年産大豆の資本利子・地代全額算入生産費(=全算入生産費)は、10a当たり6万428円で、前年に比べ6.9%減少した。
 米の生産調整に連動して作付け面積が増えているうえ、小規模農家を中心に生産者が減っていて、1戸当たりの作付け面積が増え、スケールメリットによる労働費の減少が主な要因。地代は農産物価格の低下にともない減少気味。収穫、乾燥調製作業の委託が進んで賃貸料、料金は増加しているものの、全体では減少した。
 60kg当たり全算入生産費は2万1299円で、前年比2.7%の減少。また、10a当たりの粗収益は、収量が減少したため4万695円で、3.5%減った。
 大豆生産の規模拡大はここ10年ほど順調に進んでいる。平成9年産の1戸当たり作付け面積は71.8aだったが、平成18年産では138.8aで、193.3%とほぼ倍増した。また、10a当たり全算入生産費は平成9年産の7万3516円が平成18年産は6万428円へと17.8%縮小し、規模拡大のメリットが出ている。

(2007.8.21)

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