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平成18年産原料用ばれいしょ、てんさいの生産費、ともに上昇
−農水省統計部


 農水省統計部は平成18年産でん粉原料用ばれいしょ、てんさいの生産費を公表した。

でん粉原料用ばれいしょ
 10a当たり資本利子・地代全額算入生産費(=全算入生産費)は7万1322円で、前年に比べ0.8%増加した。100kg当たり全算入生産費は1747円で、10a当たり収量が6.3%減ったため、前年に比べ7.8%増えた。10a当たり全算入生産費が増えたのは、原油価格の高騰で光熱動力費が増えたため。
 10a当たり粗収益は、収量減のほかでん粉量が減ったため、前年に比べ11.3%減り、6万8791円となった。

てんさい
 10a当たり全算入生産費は9万7281円で、前年に比べ1.5%増加した。1t当たり全算入生産費は1万6694円で、10a当たり収量が5.2%減ったため、前年に比べ7.2%増えた。10a当たり全算入生産費が増えたのは、原油価格の高騰で光熱動力費が増えたのと、病害虫が発生して農業薬剤費が増えたため。
 10a当たり粗収益は、収量が減ったため、前年に比べ6.8%減り、9万4397円となった。
 原料用ばれいしょ、てんさいはともに作付規模が大きくなるほど作業効率が良くなり、労働時間が減って労働費が減少し、10a当たり全算入生産費は低下する。また、作付規模が大きいほど収量水準も上がるため、原料用ばれいしょの100kg当たり、てんさいの1t当たり全算入生産費は低下している。原料用ばれいしょ100kg当たりでは、3ha未満の全算入生産費を100とした場合、10ha以上では80、てんさい1t当たりでは、3ha未満の全算入生産費を100とした場合、10ha以上は79だった。

(2007.8.27)

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