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8割が「自給率低い」 食の安全にも不安 −JA全中


 JA全中はこのほど、先に実施した「食糧・農業に関する意識調査」の結果をまとめた。
 この調査は、全国の20歳〜69歳の男女1000人を対象に、農業への関心や食糧自給についての考え方、食料品を買うときの基準などを尋ねたもので、今年7月26日〜8月1日の7日間にインターネットによる調査を実施した。回答者は男性501人、女性499人と男女比はほぼ同じ、男女とも年齢も20代から60代まで20%前後の割合となっている。
 食の安全に対しては、「大変不安」(28%)、「やや不安」(58%)と、食に対して不安を感じている人が8割以上いる。男性より女性が不安に感じており、特に女性の30・40代では9割を超える人が不安を感じている。具体的には、、「残留農薬」(82.5%)、「食品添加物」(76.8%)、「異物混入」(56.0%)などに不安を感じている。
 1日の食事で米と米以外のもの(パン、めん類等)を食べる割合は、「お米の方が多い」(67.4%)、「ほぼ半々の割合」(25.8%)、「パン、めん類などの方が多い」も6.6%あった。国産米の価格については、「適当」(49.9%)がもっとも多く、「高い」は33.1%、また「安い」と評価するひとは5.5%に留まった。男性の50代と女性の30〜50代ででは「高い」が4割弱を占め、「適当」との回答は女性60代が最も高く、6割を超えた。
 生鮮食料購入の基準としては、「賞味期限(鮮度)」(65.2%)、「国産品」(58.3%)、「価格」(52.4%)と続き、それ以外の「味が良いこと」「産地」などを大きく引き離している。輸入食料品と比べた国産食料品の優れている点としては、「安全性」(90.9%)をあげる人が圧倒的に多く、以下「品質」(74.5%)、「鮮度」(66.3%)と続き、「見た目の良さ」「価格」「品数の多さ」などの評価は低かった。
 日本の農業については、「大変関心がある」(12.8%)と「やや関心がある」(42.0%)で5割を超え、「全く関心がない」と「それほど関心がない」を合わせた16.6%を大きく上回った。関心度は、男女60代と男性50代では「関心あり」が7割近くに達している。しかし、男女20代や女性30代など若い層では「関心なし」が2割を超えており、若い層ほど関心が薄れていく傾向にある。日本の食糧自給率に対しては、「低い」と答えた人が8割に達し、「高い」(2.2%)、「適当である」(8.5%)は僅かだった。男性50代では「低い」が9割を超えたが、男女60代や男性20代では「適当である」との回答が1割強あった。
 「国内の食料自給率を高める農業政策確立」、「農業の担い手の確保と育成」など、国内農業を考える上で、国の行う政策として重要だと思われる14項目について、大変重要、やや重要、あまり重要ではない、など回答者の気持ちに一番近いものを上げてもらったところ、大変重要と答えた項目では「食料の安全性の確保および品質の改善」(57.5%)、「国内の食料自給率を高める農業政策確立」(56.7%)、「食品表示の適正化」(52.7%)と続いた。上記3項目については、やや重要を加えた“重要”と答えた人が9割を超え、特に重要だと認識している。
 回答全般から伺えることは、食に対する不安を反映して、「安全」を望む声が女性や中高年層を中心に多い。「安全」で質の良いものであれば多少の価格差にはこだわらないという、消費者も増えつつあるようだ。

(2007.10.12)

 

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