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御福餅本家の不適正表示に農水省が改善を指示 (11/5)


 (有)御福餅(おふくもち)本家(三重県伊勢市・小橋正生代表取締役)が商品の御福餅の製造年月日を改ざんしたほか不適正な表示を行ったことがわかり、農水省は11月5日、同社に対しJAS(日本農林規格)法に違反するとして改善を指示した。いずれも農水省の立ち入り検査で判明した。
 御福餅本家は商品の大半に実際の製造日の翌日の日付を製造年月日として表示するという不適正な表示を、昭和55年から平成19年10月26日までの間、32年間に渡って日常的に行っていた。自ら設定した消費期限を1日延長していたことになる。同社はこうした商品を平成18年10月1日から平成19年9月30日までの間でも、少なくとも総出荷量の83%に当たる93万5274箱出荷していたという。
 また、同社は御福餅の原材料表示について、国の加工食品品質表示基準により、使用した原材料の重量順に「砂糖、小豆、もち米、保存料(ソルビン酸カリウム)、酵素」と表示するべきなのに、基準が施行された平成12年3月から平成19年10月29日まで、「小豆、砂糖、もち米、酵素、保存料(ソルビン酸カリウム)」と表示していた。
 同社は「指示」にもとづき、再発防止対策を含めた改善結果を、平成19年12月5日までに農水大臣に報告しなければならない。
 10月には御福餅と同様の商品を製造、販売している(株)赤福が、製造年月日の改ざんと間違った原材料表示で農水省の「指示」を受けており(10月15日、10月23日付既報)、伊勢神宮詣でや名、阪観光の土産として長年愛された老舗の看板は著しく信用を失墜した。

(2007.11.12)

 

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