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次期土地改良長期計画の政策視点を検討
−農水省の農業農村振興整備部会


 次期土地改良長期計画の策定を進めている農水省の農業農村振興整備部会(部会長:林 良博東京大学大学院農学生命科学研究科教授)は、11月21日開催した第4回部会で、これまでの議論を受け、次期計画のめざすべき政策視点を整理した。
(1)農業の体質を強化し、食料の自給と安定供給を支える視点=効率的、安定的な経営体の育成と、質の高い農地利用集積を行う。農業水利施設のストックマネジメントによる安定的な用水供給機能などを確保する。また、農用地の確保と有効利用による食料供給力の強化をめざす。
(2)豊かな田園自然環境を創設し、安全・安心な社会の形成を図る視点=共生・循環を活かした魅力ある地域づくりと豊かな田園自然環境を創造する。減災の観点も重視した農業災害の防止対策による安全・安心な農村地域の形成への貢献をめざす。
(3)農村協働力を活かし、農地・農業用水等の適切な保全管理を図る視点=農村協働力を活かし、集落等の共同活動を通じた農地・農業用水等の適切な保全管理を行う。また、国と地方の役割分担、連携強化に配慮する。地域の特性に応じた整備、多様な主体の参加の促進などに努める。施設の建設に当たり、工期管理とコスト縮減を行う。
 次回(第5回)は12月14日に開催し、中間論点の骨子案を検討する。

(2007.11.29)

 

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