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担い手向けJA独自式トラクター2型式を開発
来年3月発売、2型式で年間200台の販売めざす −JA全農


JA独自型式 G5000Z
JA独自型式 G5000Z

 JA全農は担い手向けのJA独自型式トラクター2型式を、来年3月に発売開始するとをこのほど公表した。
 生産資材のコスト低減をめざす『チャレンジプラン(17年12月)』の中で、35馬力〜45馬力のトラクターについては従来型よりも20%程度価格を抑えたものを、新たにJA独自型式として取扱いを開始することにし、国内メーカー数社に開発要請を行っていた。一方、45馬力以上の大型のものについては、価格の安い韓国製を輸入することで対応するとした。
 独自型式の開発は、「安くて丈夫で長持ちし、メンテナンスを自分で行えて経営コストの削減が図れる」ことを必要条件とし、トラクター本来の機能に拘わった仕様で、安全・安心に加え操作性の良い設計となっている。価格については、2型式とも1馬力あたり6万円程度という担い手の意向を実現した。
 公表された2型式は、(株)クボタ製の『L4305Z』と、三菱農機(株)製の『G5000Z』。『L4305Z』はクボタの海外向けモデルをベースに開発しもので、耐久性に優れ、42馬力のエンジンを搭載。セルフメンテナンスが可能なように、全農が全購入者を対象に技術研修を行う。
 また、『G5000Z』は50馬力エンジンを搭載し、トラクターの基本構成であるエンジン・ミッション、油圧装置を国内標準クラスと同等としている。道路走行に関する保安装備以外の電装品と自動化機能(作業機水平、耕深調節、前輪倍速)を外して故障の原因を少なくし、ランニングコスト軽減とメンテナンスを容易にした。2型式合わせて、年間200台の販売をめざす。

(2007.12.7)

 

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