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女性の総合読書率は20年連続で男性上回る 第62回農村読書調査　−家の光協会

（社）家の光協会はこのほど、第62回の『全国農村読書調査』の結果をまとめ、公表した。 　同調査は、農村文化の実態を把握するため戦後の昭和21年に「農村の読書に関する調査」として実施したのが始まりで、昭和25年からは調査名を『全国農村読書調査』とし、以後毎年実施している。今年の調査は７月26日〜８月５日の11日間、全国の16歳〜79歳の1200人を対象に、調査員による訪問留置・訪問回収方式で行い、有効回収数は892人（71.3％）であった。今回は、前回に比べ有効回収率が1.8％上昇。男性は1.5ポイント下がって46.4％に、年齢別では30歳代が2.1ポイント減少し、60歳代が2.1ポイント増加した。また、前回調査まではなかったインターネット上の読み物に関する項目を新たに加えた。 ◆書籍読書率は2005年以降上昇 　総合読書率（月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる割合）は67％で前回と同じであったが、性別では男性61％に対し女性は72％と、20年連続で女性の読書率が男性を上回った。雑誌読書率（月刊誌か週刊誌を読んでいる割合）は前回より２ポイント下がって58％となり、ここでも女性63％が男性52％を20年連続で上回った。また、書籍読書率（直近の半年間に書籍を読んだ人の割合）は40％で前回より４ポイント上昇した。性別では、男性35％に対して女性44％と前回よりも高く、その差は広がった。この半年間に書籍を読んだ人の過去１か月間の読書冊数をみると、1〜4冊68％で一番多く、5〜9冊10％、10〜14冊２％15冊以上３％であった。この10年間の書籍読書率の推移をみると、1997年がピークで2004年まで下降を続けてきたが、2005年からは上昇に転じ、今回もその傾向は続いており、1991年以降女性の読書率が男性を上回っている。 　読んでいる月刊誌を自由回答で聞いたところ、回答の高い順に『家の光』『現代農業』『オレンジページ』と続き、前々回と同じ結果であった。読んでいる月刊誌数は男性226冊（１人平均0.5冊）、女性471冊（１人平均１冊）で、ここでも女性が男性を上回っている。 　また、読んでいる週刊誌（毎週読む＋ときどき読む）に関しては読者数の多い方から『女性自身』『週刊女性』『週刊現代』『週刊少年ジャンプ』『週刊文春』の順で、『女性自身』の１位は27年連続になる。毎週読んでいる週刊誌に限ると、『週刊少年ジャンプ』『週刊少年マガジン』『週刊少年サンデー』『ヤングマガジン』と、上位はすべてコミック誌が占めた。週刊誌を毎号読んでいる人のなかでコミック誌を読んでいる人の割合は10代88％、20代86％、30代80％で、40歳未満の世代では圧倒的にコミック誌が読まれている。 ◆テレビ視聴時間は僅かだが減少 　月刊誌、週刊誌、書籍の入手先・入手方法は、書店、スーパー・コンビニが多く、「予約購読」「美容院・食堂・病院」が続いている。本（月刊誌、週刊誌、書籍）を読まない人も含めた本代の支出金額別構成をみると、一番多いのは「買わない」で36％、これは前回と同じ割合であった。「本を買わない」人の割合は、男性39％、女性33％で男性の方が高く、年代が上がるにつれて買わない割合は高くなる。購入金額別では、500円未満は前回と同じ10％、500円以上2000円未満は前回より２ポイント減少して32％、3000円以上は３ポイント増加して８％となった。本を買わない人も含めた全員の平均支出額は、前回より127円増えて1005円。ここ３年連続して増加している。女性は前回よりも231円増えて1019円となり、男性の990円を上回った。本（月刊誌、週刊誌、書籍）を買う人の平均支出額は1639円（男性1701円、女性1591円）で、男性、女性とも前回を上回った。また、新聞を定期購読している世帯は91％で、前回より１ポイント減少した。 　１日平均の本の読書時間は、読まない人（41％）も含めた平均で前回と同じ21分。新聞は読まない人（11％）も含めた平均で24分。一方、テレビは見ない人はなく、平均157分と圧倒的に長い。しかし、前回に比べ５分短くなっており、次回以降この傾向が続くか注目される。 　パソコン・携帯電話の利用率は、全体で74％。内訳は、パソコンも携帯電話も利用している人が36％、パソコンだけの利用が２％、携帯電話だけの36％であった。 　今回初めて調査するインターネット上の読み物の読書について聞いたところ、「よく読んでいる」と「ときどき読んでいる」を合わせて10％。年代間の差が大きく10代48％、20代36％、30代19％、と年齢が上がって行くにしたがって割合は減り、40代６％、50代以上は３％であった。また、それらを読んでいない人に、今後の読書傾向を聞いたところ、「読んでみたい」と回答した人は全体で10％、女性が男性よりも４ポイント高く12％であった。

（２００７.１２.２８）

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