農業協同組合新聞 JACOM
   
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初めて「エコライフ宣言」を採択 −第53回JA全国女性大会開催される
(1/24〜25)


第53回全国女性大会

 JA全国女性組織協議会は、1月24〜25日に東京・大手町のJAビルで「第53回JA全国女性大会」を開催した。
 今年は新3か年計画「JA女性 かわろう かえよう ステップ2〜食と農を育む未来計画〜」の取組み初年度であり、実践課題を共有し、取組みを促進するための意思結集の場とすることが大会の趣旨とされたように、会場正面には「かえよう! 行動力で」というメインスローガンが大きく掲げられ、その意気込みを示していた。
 そのほか、地球温暖化防止など環境問題に取り組もう子育てを家族・地域で取り組もう女性組織・仲間づくりに大きく一歩踏み出そうという3つのサブスローガンも掲げられた。
 開会の挨拶で福代俊子JA全国女性協会長は、女性組織のメンバーが昨年より4万8000人ほど減り、81万人台になったことをあげ、会員の加入促進をはじめ組織の活性化に取り組むことが重要だと指摘した。その後行われたパネルディスカッションのメインテーマも「JA女性組織の活性化について〜私たち自身のために、子供・孫・次世代のためにすべきこと」となっているように、女性組織の活性化が、この1年の最重要課題となっている。
 パネルディスカッションは、佐藤幸也宮城学院女子大学教授がコーディネーターをつとめ、福代会長、JA山形県フレッシュミズの遠藤紀江さん、JA石川県女性協の山田龍子会長、全国青年組織協の坂元芳郎会長をパネリストに、西角ますみ婦人公論編集長代理をコメンテーターに迎え行われた。会場を含めて、これから地域に帰ってからの活動の参考となるような各地域における取組みが語られた。
 また、大会のサブスローガンに地球温暖化防止など環境問題への取り組みを掲げ、大会2日目の講演が養老孟司東京大学名誉教授「地球温暖化とわたしたちのくらし、農業」というように、この問題に積極的に取り組んでいくことを示したのも、この大会の大きな特色だといえる。
 大会は▽家族や地域の女性と心を通わせ、フレッシュミズ層の加入促進など、仲間づくりに取り組む▽多様化するライフスタイル・食生活のなかで、女性農業者らしく、みんなで地産地消運動や地球温暖化等環境問題、子育て支援に取り組む▽JA運営に関する男女共同参画にさらに取り組むという大会宣言と別掲の「JA女性 エコライフ宣言」を採択した。JA女性組織が地球温暖化や環境問題でこうした宣言をするのは始めてのこと。

JA女性 エコライフ宣言
 私たちは、JA綱領、JA女性組織綱領に則り、地域の農業と美しい環境を次世代に継承し、すみよい地域社会づくりのために、共同活動を実践しています。
 地球温暖化問題は、地球上の全ての生物にとって最重要問題のひとつになりました。
 地域生活を営む私たち一人ひとりが、地球温暖化防止を自らの使命と受け止め、少しずつでも着実な取り組みを実践するため、次のことを宣言します。

.環境問題に関心を持ち、仲間とともに自主的な学習活動を行います。
.日々の暮らしの中に省エネ、エコライフを取り入れます。
.仲間とともに、地域に地球温暖化防止の意識を啓発し、エコライフ運動を実践します。

(2008.1.28)

 

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