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ごはんを食べよう国民運動情報交換会を開催
−ごはんを食べよう国民運動推進協

講演する小泉教授
講演する小泉教授
  ごはんを食べよう国民運動推進協議会(会長:木村尚三郎東京大学名誉教授)は、7月12日、千代田区永田町の全国町村会館で、平成17年度総会および情報交換会を開催、平成16年度事業報告及び収支決算、17年度事業計画及び収支予算、役員改選などを審議し、会長・副会長を再任、議案は原案通り可決した。
 情報交換会では、東京農業大学の小泉武夫教授が「伝えたい、ごはんと和食の底力」のテーマで講演した。小泉教授は「食はもっとも大切な文化」であることを熱心に説き、食文化の危機を次のように語った。
 「世界最長寿であった日本人の寿命は、10年後にはかなり短くなり、餓死者も増えると予測している。沖縄が長寿トップ県から、20番台に急落したのに驚いたが、沖縄の食がアメリカ風になり、ファーストフードが増えたのが原因と考えている。世界の文化、歴史をみても、短期間でこれだけ劇的に食文化が変化した国は日本だけであり、今後もそんな国は出現しないだろう」と。
 また和食については「お米には素晴らしい力がある。特に日本人の体質に合っている。今の和食では、海藻・根茎・魚・豆(特に大豆)の4つが忘れられてきている。ミネラルなどを含むこれらが、和食の良さを支えていた」と述べ、食べ物一つで民族の資質も変わり、その存亡にも大きな影響を与えると警鐘を鳴らした。
(2005.7.15)


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