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加工米飯の偽装を監視 農水省が近く特別調査 (10/11)

 手軽に食べられる加工米飯の需要が増えているため農水省はその表示が正しいかどうか、加工米飯の特別調査を実施する。銘柄米志向の進行や不正表示の発生などから、消費者の関心が高い精米表示の調査はすでに行われているが、今回はこれに加え、加工米飯を初めて調査対象とする。
 原料に銘柄米を使って差別化を図る商品が多いため偽装表示に目を光らせる。無菌包装米飯、冷凍米飯、おにぎりなどが対象。
 調査時期は10月17日から年内いっぱい。精米表示とともに産地、品種、産年などを確認する。対象事業者は量販店と米穀専門店では3000店舗を目標とし、また精米卸業者、加工米飯製造業者も調査する。
 その結果、不適正な表示や、異なった品種を混ぜた疑いがあった場合は、関係都道府県と連携し、JAS法にもとづく立入検査などを実施。必要な行政措置をとる。
 独立行政法人農林水産技術センターでは、加工米飯のうち使用原料米の品種表示があるものを対象にDNA分析技術を用いた品種判別を行うが、10月17日には報道機関を対象にデモンストレーションを行う。場所はさいたま市のセンター本部と神戸市の同センター神戸センター。
(2005.10.11)


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