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JA中央機関が始動−改革の着実な成果を (1/4)

新年のあいさつをするJA全中・宮田会長
新年のあいさつをするJA全中・宮田会長
 仕事始めの1月4日、東京・大手町のJAビルでは恒例の新年賀詞交換会が行われた。
 正午からのJA中央機関新年賀詞交換会ではJA全中の宮田勇会長があいさつ。今年は第23回JA全国大会決議実践の3年めを迎えることから「引き続き改革に取り組み着実な成果を上げなければならない」と強調。JAグループの課題として、信頼を基本とした食と農の再生とJAが主体となった担い手づくりへの取り組み、JA経営の改善対策などJA改革の継続と定着のほか、貢献を基本とした地域での協同活動の強化などの重要性を指摘した。とくにJAの活動には地域住民のニーズを掘り起こし、地産地消、福祉活動など「目に見える活動」が求められていると語った。
全農の賀詞交換会。あいさつするJA全農・種市会長
全農の賀詞交換会。
あいさつするJA全農・種市会長
 そのほか農政では、新基本計画の策定が大きな課題となるが、地域水田農業ビジョンの策定と実践によりJAグループが担い手育成に取り組んでいることをふまえ「極端な担い手の絞り込みはわれわれの努力を無にするもの。多様かつ幅広い担い手が必要だ」と強調。WTO、EPA交渉などもヤマ場を迎えることから、「今年は農政の正念場。この1年のわれわれの取り組みが大きな影響を与える」などと訴えた。
 JAビルではJA全農の賀詞交換会も行われ種市一正会長があいさつ。関係者が多数集まるなか、昨年は災害の多い年だったことから「今年の私たちのいちばんの願いは自然の恵みを受けて出来秋が豊作であること。全農としては試練、課題の多い昨年だったがそれを一掃してすばらしい年にしたい」などと語り、酉年の今年にちなんで「羽ばたく年にしたいが展望は自らが作るもの。(そのためには)綿密に計画し実践していくことだと考えている。変わらぬ支援を」などと強調した。
(2005.1.4)


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