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活字離れ「過去最低」 家の光協会が農村読書調査 (1/17)

 JA組合員と、その家族の読書時間や本の購入代金が減っているとの「全国農村読書調査」結果を(社)家の光協会が1月17日発表した。雑誌(月・週刊)か書籍のいずれかを読んでいるいる割合は66%で過去最低の読書率となった。1975年以降は70〜80%台だったが、98年に初めて70%台を切り、さらに今回は前回より5ポイント落ち込んだ。調査は昨年夏に用紙をあずけ、満16歳〜69歳の約800人から回答を得た。性別の読書率は、女性が71%と高く、男性は60%。
 年代別では、60代の読書率が1ポイント上がって63%。反対に10代が今回初めて80%台を割って79%。20代は70%。若い世代の活字離れがさらに進行した。
 職業別では(1)学生74%(2)主婦72%(3)給料生活者69%(4)農林漁業62%の順。
 書籍を1ヶ月間に読む冊数は平均して0.8冊。
 半年間に読んだ書籍の順位は(1)「世界の中心で、愛をさけぶ」(2)「バカの壁」(3)「冬のソナタ」の順。話題書が上位に並ぶのは一般の全国的傾向と同じだ。
 好きな作家は(1)西村京太郎(2)赤川次郎(3)宮部みゆきの順。50年以降、10位以内が一番多いのは松本清張。雑誌の読書率は前回より4ポイント下がって59%。男性は55%、女性62%。
 月刊誌に限ると読書率は43%で前回と同率だ。男性は36%で微減。女性は49%で同率。「毎月は読まないが、時々は読む」が相対的に増えており、定期読者が減少しているといえる。
 読んでいる月刊誌(毎号または時々)は(1)家の光(2)現代農業(3)オレンジページ(4)NHKきょうの料理(5)NHK趣味の園芸。
 一ヶ月当たりの本代は、支出額構成で見ると「買わない」が増えていて42%と一番多い。1000円未満も6ポイント増で27%。1000円以上は3ポイント下がって27%。
 本を買わない人を含めた全員の支出額は月平均757円。買う人の支出額は1348円で前回より181円減少した。
(2005.1.19)


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