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今年度は2%成長 農中総研の経済見通し (5/20)

 農林中金総合研究所が5月20日発表した経済見通しによると、2005年度は後半まで緩やかな景気拡大が続き、実質GDP(国内総生産)は2%成長を達成できるが、06年度は調整局面に入り、1.5%成長に減速すると予測した。
 05年度は世界経済の底堅さに牽引され、また半導体市場の調整終了などの影響で年央から再び輸出の増勢が始まり、国内需要への好影響が期待されるとした。つまり7〜9月期には、現状の踊り場から脱する可能性が高いと見た。
 企業業績の回復基調からボーナスの増加傾向が続いているため、民間消費は底堅く、また経営体力の回復が進んだ企業では輸出増・収益増に支えられ、更新需要を中心に設備投資の増加が続くと見込まれる。
 しかし06年に入ると、米国、中国をはじめとする世界経済の成長は、循環的な側面から減速すると想定。輸出環境の悪化を受けて企業業績も低調となり、設備投資意欲は減退し始める。公共事業の減少傾向も明確化する結果、実質GDP成長率が下がると予測した。

(2005.5.24)



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