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2.1%成長を予測 農中総研見通し (8/18)


 農林中金総合研究所が8月18日発表した経済見通しによると、05年度の実質GDP(国内総生産)成長率は2.1%、また06年度は少し鈍化して1.8%成長と予測した。民間需要の自律的回復が06年後半まで持続するとの見通しだ。
 日本経済の構造変化が進展し、民間消費、設備投資といった最終需要の回復が本格化。また04年度下期から鈍化が見られた輸出も、世界的な半導体市場の調整に終了の目途がついたこともあり、先行き増勢の強まりが期待され、内外需両輪のそろった成長が来年後半まで持続すると予想した。こうした景気拡大を受け、物価下落圧力は徐々に弱まり、来年初めには消費者物価(生鮮食品を除く全国総合)が前年比プラスに転じる可能性が高いとした。
 石油価格は、世界経済の持続的成長に加え、産出国の増産余地が限られていること、中国などの活発な石油確保が市場心理に与える影響などから、今後も高止まると想定した。
 なお政局については、小泉支持率が急上昇しているものの、自民党の分裂選挙であり、結果は予断を許さないが、今回の経済見通しでは、選挙後も小泉政権は継続し、「構造改革路線」と緊縮財政路線は持続することを前提条件とした。

(2005.8.19)



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