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遺伝子組み換えに8割が否定的印象 農水省の調査結果 (8/31)


 日本の農家は遺伝子組み換え作物(GMO)を栽培していないが、その現状を「栽培していない」と正しく回答した人は、わずか13%という結果が農水省の安全・安心モニター調査でわかった。GMO知識の普及度などをつかむアンケートで、有効回答者1287人。8月26日に結果をまとめた。
 これによると、GMOは「病害虫に強い」との回答は80%、「除草剤に強い」は47%、「今までになかった色を出す」は29%で、この面の知識は、かなりの普及度を示した。
 またGMOと、その加工品には法律で表示が定められているが、これを「知っている」は62%で、「なんとなく知っている」の30%を合わせると9割にのぼった。「知らない」は8%。現在、表示は大豆、トウモロコシ、バレイショ、ナタネ、綿実の5作物と、その加工食品の30群について行われている。
 認識にかかる質問では、遺伝子組み換えという言葉について「否定的な印象」が30%、「少し否定的」の45%を合わせると約8割にのぼった。
 その理由は「食べた時に悪影響がないか不安」が78%、「未知の部分が多い技術だから」が69%、「組み換え生物が周りの動植物に影響を及ぼすと思うから」が57%となった。
 組み換え技術は自分にとって「役立つと思う」は13%、「少しは役立つ」は26%で計約4割。「役立たない」は11%、「余り役立たない」は13%で計2割強という評価になった。

(2005.9.1)



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