農業協同組合新聞 JACOM
   
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ビル街で食材市場開幕へ
〜1日から東京ファーマーズマーケット05〜 (10/20)

 東京駅周辺のビル街で大がかりな農畜産物の生産者市場が11月1日から6日間開かれる。名称は「東京ファーマーズマーケット2005」。全国の元気なファーマー135人が集まり、自慢の食材を直売して消費者と交流する。有識者らによる「農林水産業から日本を元気にする国民会議」の設立1周年記念行事で実行委員長は同会議の代表幹事である宮沢喜一元首相。農水省後援、全農などの協賛。
 出展物は産地の市長、改良普及センター、料理店のシェフ、小売店、全農県本部、JAなどの推薦つき。それをもとに実行委の有名シェフらが選定した。
 大別してコメ、青果、食肉、乳製品、酒類その他の加工品など。品目数にして約80と多彩だ。中でも新米の出展が銘柄別に多い。
 出展者も個人、法人、生産組合、JAなど多様。
 丸の内仲通りと丸ビル外周部、東京国際フォーラム(有楽町)に販売ワゴンなどをずらりと並べるほか、銀座三越8階を屋内会場とする。7県は物産や観光のPRなど交流ワゴンを、また全農は安心システム商品などを展示する。
 関連イベントもにぎやかで、1〜5日は「日本の農業と食文化を考える」をテーマに食文化セミナーを東京国際フォーラムで開く。トップ・シェフや生産者が毎回異なった顔ぶれや切り口でトークを展開する。
 また10月から12月2日の期間内には「シェフとファーマーの料理教室」を東京ガス新宿ショールームで開催中(11月は11、17、23日の3回)。食材の選び方や家庭で作れるフレンチ料理などを指導している。
 「魅力的な食の交流空間」をねらったこの企画は発表の時から話題を呼んだが、小規模生産者からは、期間が6日間と長く東京滞在の負担が重すぎるなどの声が出た。このため小規模生産者の場合、3日間は本人以外の人が販売に当たってもよいとか、生産組合や生産部会などによる共同出展も認めたりして結局、予定より出展者が増えた。
(2005.10.20)


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