農業協同組合新聞 JACOM
   
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有田みかんを首都圏の子ども達に紹介
−JAありだ共選協議会 (12/7)


 JAありだ(和歌山県)などでつくる『JAありだ共選協議会』は12月7日、北区立赤羽小学校で有田みかんの良さや和歌山県の農業について理解を深めてもらうことを目的に“みかんの授業”を行った。地元の近畿圏などでは同じような取り組みは何年も前から行っていたが、首都圏での授業は昨年に続き2回目。今年は12月1日に始まり、川崎市と東京都北区の公立小学校合わせて10校で行われた。
 “みかんの授業”は、同校5年生の社会科の授業の一環。2クラス約60名が体育館に集まり、JAありだの担当者から話を聞いた。担当者は、土づくりから収穫まで生産者の苦労話や、みかんが育つ過程を写真や図を使って説明。また、スライドを使って、みかん畑やみかんが実っている状態などを紹介した。みかんを子どもたち一人ひとりに手渡し、皮がうすくでこぼこしている、ヘタが黄色いなど、美味しいみかんの見分け方を教えた。子どもたちは手元のみかんを確認したり友達と見比べ、美味しみかんと分かると歓声を上げていた。
 みかんの収穫体験では地元から持参した苗木に実ったみかんを、実際に使用されているハサミを使い子どもたちが一人づつみかんを収穫した。枝に実ったみかんを珍しそうに見入る子どもや葉を付けて収穫する子どももいて、楽しい収穫体験となった。
 子ども達からは、「なぜ、有田のみかんは種がないのか」、「美味しいみかんをつくるのに苦労するのはどんなことか」、「なぜ、切り口が小さい方がおいしいのか」など、多くの質問がでた。子どもたちは初めて知るみかんの生産現場に興味を持ったようだ。また、講義のなかで切れ目を入れて二つに割って食べる有田流の食べ方を紹介したが、「なぜ、そんな食べ方をするのか」との質問がでた。「みかんの収穫作業は手が汚れる。しかし、周りには手を洗うところがないため、直接手を触れないで食べられる食べ方です」との説明に、子どもたちは納得した様子だった。

“みかんの授業”風景 初めての収穫体験
“みかんの授業”風景
初めての収穫体験
(2005.12.13)


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