農業協同組合新聞 JACOM
   
晝間 敏男
日本石灰窒素工業会 会長
各界から新年のご挨拶
時代のニーズにマッチした石灰窒素の普及に努力

晝間 敏男氏

 皆様、新年明けましておめでとうございます。
 昨年は私どもの業界に対し、ご懇切なご指導とご交誼を頂戴致しましたことを、この場をお借りし厚くお礼申し上げます。
 わが国経済は、期前半の個人消費の下支えと企業収支の好調を背景とした設備投資の増加や期後半の輸出の伸び等が寄与し、総じて好調に推移しました。
 化学産業においても、原料ナフサはさらに高騰したものの価格転嫁が比較的順調に進んだ他、内需も高機能分野を中心に引き続き底堅く推移し、全体的に好調を維持しているものの、ここへきて原油高の一服感が出始めており、これ以上の価格転嫁はかなり難航が予想される状況にあります。
 農業面では、7月下旬までの日照不足、8〜9月にかけて九州などを襲った台風の影響で水稲の作況指数は96で作柄は「やや不良」と、特に九州北部では深刻な減収となりました。
 また、5月から残留農薬基準にポジティブリスト制度の導入されたこと、7月末には米国産牛肉の日本向け出荷が再開されたこと、食品中のカドミウムの国際基準値の取扱いが検討されたことなど「食の安全」の点からは多くの課題に直面しています。
 一方、農政財源は限られ、国際競争も激化の一途。そのような内外情勢の中で、高齢化、担い手不足が深刻化する国内農業を再生させる機会として「担い手経営安定新法」が6月に成立し、これまでの施策を見直し意欲と能力のある担い手を対象とし、その経営の安定を図る施策のひとつとして品目横断的経営安定対策への転換があります。また農地・水・環境保全向上対策を打ち出しております。
 このような環境の中で、私ども日本石灰窒素工業会は100年の歴史を持つ石灰窒素で「わが国農業の持続的発展」に微力ながら貢献できるものと考えています。
 石灰窒素は「肥料効果」、「農薬効果」、「土づくり効果」を併せ持つ機能性農業資材です。「環境に優しい緩効性肥料」、「残留性のない薬効」を持ち、現在のニーズにマッチした側面を持つ農業資材です。長年培った技術、新たな施肥技術を多くの農家の方々に知って頂くため、全国普及に努力していく所存です。
 毎年継続発行している「石灰窒素だより」、石灰窒素の機能、使い方を動画、ナレーション、アニメーションを織り込み説明した「リフレッシュ石灰窒素」をCD化し入手希望者に配布しています。昨年7月に当工業会のホームページをリニューアルし今後さらに充実させ、農家の方々に、より分かり易く、タイムリーな情報の提供に努める所存です。食料自給率向上が求められる中、石灰窒素が少しでも皆様のお役に立てばと思っています。
 関係各位におかれましては昨年以上のご支援、ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。皆様方の益々のご繁栄とご健勝を心よりお祈り申し上げまして新年のご挨拶と致します。

(2007.1.4)


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