農業協同組合新聞 JACOM
   
晝間 敏男
日本石灰窒素工業会 会長
各界から新年のご挨拶
農業を21世紀にふさわしい戦略産業に

晝間 敏男氏

 皆様、新年明けましておめでとうございます。
 昨年は私どもの業界に対し、ご懇切なご指導とご交誼を頂戴致しましたことを厚くお礼申し上げます。
 わが国経済は、平成19年上期前半はこれまでの成長を支えてきた設備投資が一時的に減少し、合わせて個人消費も振るわず低調に推移しましたが、期後半は輸出による外需がけん引役となり、総じて好調に推移しました。
 化学産業においても、薄型テレビ等に代表されるデジタル素材の需要拡大も続き堅調な国内需要と好調な輸出に支えられ、増収増益基調を維持している企業が多いものの、下期については高値圏にある原燃料価格が暴騰を続ける中、円滑に価格転嫁できなければ業績悪化する恐れもあります。更に、サブプライムローン問題による景気の減速、株価・為替変動等の金融市場の混乱により、本年度の業績については、多くの企業がより慎重な見方を行っています。
 農業面では、水稲の全国の作況指数は「99」の平年並みでしたが、台風や猛暑等天候不順の影響で、九州や中国地方で不作傾向が目立ちました。このような状況下、政府の緊急対策により需給改善と価格のバランスを図る措置が取られています。
 また、食肉関係企業において牛挽肉虚偽表示、意図的な異種肉の混入、賞味期限の改ざん、産地偽装の問題などが明るみに出て、当局より法令遵守徹底の指導を受けるなど「食の安全と信頼」の点からは社会的にも大きな問題となっています。
 一方、農政財源は限られ、国際競争も激化の一途。そのような内外情勢の中で、生産・経営から流通までの総合的な強い農業づくりを推進するため、農産物の高品質・高付加価値化、低コスト化、認定農業者等担い手の育成・確保、担い手への農地利用集積の促進、食品流通の効率化・合理化等地域における支援について総合的な取り組みが進められています。
 このような環境の中で、私ども日本石灰窒素工業会は100年の歴史を持つ石灰窒素で「わが国農業を21世紀にふさわしい戦略産業としていく」ことに微力ながら貢献できるものと考えています。
 石灰窒素は「肥料効果」、「農薬効果」、「土づくり効果」を併せ持つ機能性農業資材です。「環境に優しい緩効性肥料」、「残留性のない薬効」を持ち、現在のニーズにマッチした側面を持つ農業資材です。長年培った技術、新たな施肥技術を多くの農家の方々に知って頂くため、全国普及に努力していく所存です。
 毎年継続発行している「石灰窒素だより」、石灰窒素の機能、使い方を動画、ナレーション、アニメーションを織り込み説明した「リフレッシュ石灰窒素」をCD化しさらに使い勝手を考慮しDVD版を作成、入手希望者に配布しています。昨年4月に当工業会のホームページにメールマガジンをスタートし今後さらに充実させる予定です。さらに、石灰窒素に関係するキィーワードから検索できる連動型広告を始めました。農家の方々に、より分かり易く、タイムリーな情報の提供に努める所存です。食料の安定供給や自給率向上が求められる中、石灰窒素が少しでも皆様のお役に立てばと思っています。
 関係各位におかれましては昨年以上のご支援、ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。皆様方の益々のご繁栄とご健勝を心よりお祈り申し上げまして新年のご挨拶と致します。

(2008.1.4)


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