農業協同組合新聞 JACOM
   

シリーズ 私のビジネスライフ―DREAM・VISION・ACTION・ROMAN―

ラインアップを充実させあらゆるニーズの対応へ
日本農薬(株)  取締役兼専務執行役員、営業本部長 相見正篤氏


 園芸品目を中心に、約300のアイテム数を誇る日本農薬(株)。今後は、ラインアップをいっそう充実させ、あらゆるニーズに対応していきたいという。幅広く事業を展開するJAに対しては、農家組合員が必要とする事業や望んでいる事業に、組織力を最大限発揮してほしいとエールを贈る。


相見正篤 日本農薬(株)  取締役兼専務執行役員、営業本部長
あいみ・まさのり
昭和42年入社、平成9年営業本部営業統括部長、同14年常務取締役営業本部長、同18年取締役兼専務執行役員、営業本部長
◆殺虫剤「フェニックス」を上市

 ――このほど上市した『フェニックス顆粒水和剤』の評判はいかがですか。

 上市までかなり時間がかかりましたが、既存薬剤に抵抗性のある害虫にも有効な剤で、大いに期待しています。園芸の日本農薬と言われている当社に恥じない剤だと思っています。
 続いて鱗翅目剤の「アクセル」を審査中で、半翅目剤の「コルト」も申請しました。今後の展開に期待しています。

 ――系統・商系の販売割合は。

 系統が35%、商系が65%です。現在のアイテム数は約300となっており、殺虫剤38%、除草剤14〜15%,殺菌剤20%、その他です。今後はラインアップをいっそう充実させ、あらゆるニーズに対応出来ればと考えています。

◆日本農業が元気でなければ困る

 ――農業の現状をどう見ていますか。

 マーケティングに力を入れ、販売力を強化していますが、やはり日本農業そのものが元気になってもらわなければ困ります。縮小する市場で生き残こりをかけて競争することも必要かも知れませんが、みんなで市場を大きくすることを考えた方が未来は明るいと思います。農業は国の基本です。自給率を高める努力をしないで、お金を出して買えばよいという世論があることに危ういものを感じます。

 ――JAに期待することは。

 日本農業を最前線で支えていることに敬意を表します。農家組合員との絆を大切にしながらも、農家組合員に対してできることと、できないことをはっきり示す事が必要だと思います。JAは幅広く事業を行っているため、絶えず時代の要請を的確に捉える中で、農家組合員が必要とする事業や望んでいる事業に、組織力を最大限発揮し取組んで頂きたい。
 農産物を生産し国民の食生活を支えるという大切な役割を、JAグループが果たしていることが理解されれば、これからの展望が開けるのではないでしょうか。

 ――今後はどのようなことに力を入れていきますか。

 フェニックスの上市を果たし、それに続く新剤の申請など業績を向上させるチャンスが訪れたと思ってます。着実に収益を上げて、会社が次のステップに移るための準備をしなければなりません。社員一丸となって、目標に向かって突き進んでいく覚悟です。

 ――ありがとうございました。

(2007.6.22)


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