農業協同組合新聞 JACOM
   

シリーズ 食料の自給率向上めざして―「協議会構成団体」の活動(3)
食料自給率向上に主体的取り組み

担い手の経営管理能力向上めざす

【(社)日本農業法人協会】
 消費者や学童との交流会など、イベントでの地域農産物の普及をめざす。
 担い手の認定農業者への誘導や農業経営の法人化を推進する。「農業法人キャラバン隊」の名称で随時、協会が支部を巡回する。経営改善・人材養成等研修会を6月と20年3月に開催。
 担い手の経営管理能力を向上させるため、実践企業的経営体養成研修会、経営多角化・高度化シンポジウム、全国農業法人セミナー、女性経営者による自主的勉強会などにより支援する。
全国担い手支援協議会とも提携して行う。
 実践企業的経営体養成研修会は、年6回開催。経営多角化・高度化シンポジウムは、20年3月に東京で開催する。全国農業法人セミナーは、6月、10月、3月に東京、奈良で開催。女性経営者による自主的勉強会は、年3回実施。
 異業種交流会等を開催し、展示商談会等への出展支援や実績フォローなどを行う。8月に開催された「アグリフードEXPO2007」への出展を支援し、10月に実績フォローを行った。20年2月開催の「アグリフードEXPO2008大阪」にも参加する。
 平成19年3月に策定したビジョンで、食と農の断絶を解消するため、農業者自ら食農教育に取り組むことにより、農業について消費者との相互理解を進め、「食農融和」を実現する旨を掲げたが、このテキストの作成を検討する。
 消費者に信頼される農業生産の実現を支援するため、随時GAP導入指導を行い、普及・推進する。
 国産農産物の消費拡大のため、広報パンフレットを作成する。19年11月〜20年3月の間、消費者へ配布する。加工・業務用産地・実需者交流会(東京・大阪)に参加する。
 国産農産物の輸出を促進するため、香港、台湾、シンガポールで輸出環境・市場調査を行い、20年1〜3月に現地商談会を実施する。

国産農産物需要拡大めざす

【日本生活協同組合連合会】
食育
「たべる*たいせつフェスティバル2007」の開催(東京国際フォーラム)。参加団体100団体以上、2日間で述べ2万人参加で、取り組み先進事例交流を実施。「たべる*たいせつキッズクラブ」を参加者3000名で開催。食事バランスガイドの普及啓発=4月と6月にリーフレットを作成し、700店舗で20万枚配布。6月に300万の無店舗組合員にチラシ(バランスガイドを記した料理本)を配布。「食事バランスガイド」を活用して開発した冷凍弁当、『食事バランスセット』を9月に発売した。
国産農産物の消費拡大
「たべる*たいせつフェスティバル」で産直活動の交流の場づくりを行う。おいしさを追求した商品づくりのプロセスの中で、産地にこだわった商品開発を進めることにより、国内農産物の消費拡大をめざす。
生協版GAP「青果物品質保障システム」のメンテナンス、普及啓発の取り組み、「点検員」の育成などを行う。グリーンツーリズム活動「グリーンライフ」の推進で、年間参加者6000名を目標とする。
主要スケジュール:4月 食育リーフレット5号/5月 グリーンライフ(春)/6月 食育リーフレット6号・農水省消費者の部屋展示・たべるたいせつレシピブック/7月 グリーンライフ(夏休み)/8月 「たべる*たいせつフェスティバル2007」・「食育交流集会」/9〜11月 グリーンライフ(秋)/食べる*たいせつキッズクラブ・全国担当者会議/12〜20年1月 グリーンライフ(冬)/20年2月 全国産直研究会(品質保証システム)
課題
 全国の生協に呼びかけて活動を推進しているが、地域的に取り組みの温度差がある。たとえば、食育推進活動として食事バランスガイドのリーフレットを活用してオリジナルな取り組みを加えて実践している店舗と、ただリーフレットを配布している店舗とでは、その地域における認知度に大きな差が生じる。先進的な事例を広げ、全国的に取り組みのレベルを高めるのが課題。引き続き、「たべる*たいせつフェスティバル」などを活用した交流活動を実践強化して行くことで、全国的なレベルアップをめざす。

(2007.11.19)


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