ライブドアが仙台の新球団に名乗りをあげたのを皮切りに、プロ野球の再編が加速しました。楽天、ソフトバンクなどインターネット関連会社がプロ野球球団経営に乗り出すことになったことが象徴的です。ITバブルははじけたとはいうものの、今一番元気のあるのがこの業界ということでしょう。ムードだけで盛り上がっていた時代を終え、いよいよ本当の実力を開花させようとしているというところでしょうか。
　ADSLや光ファイバーなどブロードバンドは目覚しい勢いで普及しています。通信速度が速くなるにつれ、インターネットの世界も様変わりしました。以前はパソコン通信が主流で、文字ばかりの世界でしたが、やり取りできる情報量が増えたことで、音楽や映像をふんだんに使ったコンテンツも増えてきました。
　また、インターネットで買物をすることが当たり前の時代になりました。楽天をはじめとするサイバーモールにはさまざまな商品を取り扱うお店が集まり、自宅にいながら全国津々浦々の物産を買うことができます。価格情報専門のサイトでは、いろんな店の価格を比較することもできます。オークションサイトに行けば、自分が要らなくなったものを売り、逆に欲しいものを探して安く買うこともできます。

◆直接販売に魅力

　インターネットで販売される農産物も年々増えているようです。農産物の場合、収穫時期が限定されてしまうので、一度購入してくれた顧客との関係をどうやって維持していくかがキーポイントになります。
　例えば、お米を買ってくれた東京の消費者にふるさとの香り満載のニュースレターを送り続けていらっしゃるお百姓さんがいます。東京のお客さんたちは季節ごとの話題を楽しみに待っています。田植えや稲刈りの時期には東京からわざわざ訪ねて行くお客さんも多いそうです。私は最近りんごを購入したのですが、その箱の中にはりんごの品種の説明と一緒にりんごの育った街の紹介が入っていました。ぜひ自分達の街を訪ねて欲しいという地元の方々の想いが伝わるようなパンフレットで、思わず引き込まれて読んでしまいました。
　スーパーの店頭では単なる商品として扱われている農産物ですが、インターネットやカタログで消費者に直接販売することで、おらが村・おらが街の大使として全国津々浦々へ心のこもった情報を運ぶことができるのです。これを利用しない手はないと思います。（花ちゃん）